何食べたらこんな話思いつくんでしょうか(褒め言葉)

 下界の動物たちに競走させ、早いものから順に「十二支」に入れる――。

 本作の題材は誰もが知る十二支の昔話。そこに紛れ込んだのは「卵(らん)」という未確認生物だった!?

 発想の勝利とはまさにこのこと。「何食ったらこんなん思いつくねん」と思わず突っ込まずにはいられません。天才の所業です。

 ポンコツな「十二支担当神」と他の神々たちの掛け合いがポップで、もうそれだけで十分面白いです。しかし本作はそれだけでは終わりません。

 「やられた~!」と思わず膝を打たずにはいられない秀逸な展開の連続に驚かされました。お見事という他ありません。

 タイトルといい設定といいオチといい、4000字弱でよくここまでの満足感を演出できるな、と感服させられました。

 まごうことなき傑作です!

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