朝起きたら、小指に赤い糸が巻きついていた。恋人やパートナーがいないひとなら、この糸の先に誰がいるんだろう? とワクワクドキドキしてしまいますよね。この物語の主人公もそうでした。糸をたどった主人公はある男性と出逢い、甘~いロマンスが……始まりません。タグを見てみましょう。この作品のジャンルはホラーです。常識を覆すような発想に、無駄も不足もない完璧な構成、「こう来たか!」と唸らされるオチ。掌編ホラーのお手本のような名作。まず読んで、とにかく読んで、いますぐ読んでとしか言えないのがもどかしいです!
ある日ある時。運命の赤い糸が見えるようになった主人公。彼女の心は高鳴ります。まだ見ぬ出会いへ思いを馳せるのです。心を弾ませるのです。本作を読む方は、彼女のその〝ときめき〟の果てを見ることになるでしょう。さて、物語の果てに繰り広げられるのは、どんな情景なのでしょうね。物語を追った方の胸中には、その追従の終わりに驚きと恐ろしさが迫る事となるはずですよ。きっとね。その終わり、見たくはないですか?おすすめですよ?
こんな『縁』は嫌だ。主人公は、あるとき、小指の先から赤い糸が見えるようになりました。それは母親の小指からも伸びており、父親と繋がっているので、ああこれが運命の赤い糸なのか。と、思い、気になる男性数名を思い浮かべながらウキウキと赤い糸の先を想像していた……………………のが間違いだったという話です。この話の教訓は、『先入観を捨てろ』ですね。確かに小指から伸びていて、赤い糸だよ。そんなもの、あれしかないだろう。と思うのはわかります。そうじゃないケースもある! ということだけは肝に銘じておかなければならないのかもしれません。赤い…続きを読む
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