概要
妖刀・村正──それは果たしてほんとうに妖刀なのか
江戸時代後期、野州佐野の豪農・佐野次郎左衛門は篤実な人柄だったが、商売のために江戸に出た時、吉原で八ツ橋という花魁をひと目見たことにより、その運命を変える。
八ツ橋に岡惚れした次郎左衛門は、八ツ橋の常客となり、ついには身請けの話までするようになる。
八ツ橋は身請けの話は聞いたが、なかなか返事をしない。
身を揉むような思いの次郎左衛門は、八ツ橋の養父・釣鐘権八に会う。
権八は語る――八ツ橋には繁山栄之丞という間夫(情人)がいる。身請けの話を受けないのはそのため、だ――と。
だから栄之丞を斬れと、懐中の脇差を手渡した。
これこそ、妖刀・村正「籠釣瓶(かごつるべ)」だと言いながら。
八ツ橋に岡惚れした次郎左衛門は、八ツ橋の常客となり、ついには身請けの話までするようになる。
八ツ橋は身請けの話は聞いたが、なかなか返事をしない。
身を揉むような思いの次郎左衛門は、八ツ橋の養父・釣鐘権八に会う。
権八は語る――八ツ橋には繁山栄之丞という間夫(情人)がいる。身請けの話を受けないのはそのため、だ――と。
だから栄之丞を斬れと、懐中の脇差を手渡した。
これこそ、妖刀・村正「籠釣瓶(かごつるべ)」だと言いながら。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!妖刀でactio libera in causaしようぜ!
江戸時代。テレビ時代劇のおかげで、現代を除けば日本人にとって最も馴染み深い時代ですが、「花火職人が誘拐されたら爆弾作らされていると思え(時計職人もセットなら時限爆弾)」とか、「将軍や町奉行が自ら江戸市内を回って悪事を一件一件解決していく」といった「常識」を刷り込まれているのも時代劇のせい。百万都市の治安維持の方法としてはいささか非効率な気が。
そんな江戸期を描いた歌舞伎の演目に、『籠釣瓶花街酔醒(かごつるべ さとのえいざめ)』という作品があります。あらすじをざっくり要約すると、「失恋した主人公が妖刀村正を手に無差別殺人」という、リアルでやったら大惨事ですが江戸時代ならしょうがないか、と…続きを読む - ★★★ Excellent!!!妖刀、それは人を惑わし、運命を狂わせる刀
花魁に惚れた男が、恋敵となる男を討つために妖刀を握る……なんとも罪深い雰囲気があらすじからも漂う本作は、まさに魔性の妖しき魅力に溢れています。
花魁を巡る愛憎劇、そこに一振りの「妖刀」と称される刀。
うーん、絶対に良くないことが起こる組み合わせです。
おい馬鹿やめろ、と引き止めたくなります。
きっかけは、些細な眉唾物の戯言であったのかもしれません。
しかし、ここまでの大きな出来事にまで発展してしまったのは、何か人ならざる者の意志が働いたからかもしれません。
それこそ、妖刀が妖刀と称される所以なのかもしれません。
ただ一つ確かなことは、その刀が振るわれたという事実です。
そしてその結末は、…続きを読む