先の読めない展開にシュールな違和感がつきまとう真実への捜査が面白いです
- ★★★ Excellent!!!
主人公・エリート捜査官の中川理沙に辞令が下りた。上司から伝えられた業務は少女シラユキを護衛・監視するもの。彼女は学校で陰湿ないじめに遭っており、たびたび体調を崩していた経緯を会議で知ることとなる。
受け取った報告書の記載は荒唐無稽かつ常識の範疇を大きく超えており、自分を陥れるためのドッキリ企画と見紛うものであった。
これらは本当に事実なのだろうかと……疑い深くなる理沙。
いじめは本来、教育行政の所掌なのに、対象児童「シラユキ」は国家安全保障上の特異ケースであるという異例の事態に。
極みつけが、首相から「なんとかしてやれ」との政治判断が出ているという重大な事案でもあるから何とも末恐ろしい。
いい年をした上層たちが小学生のいじめ問題を大真面目に語り合うシュールな会議。
なぜここまで「シラユキ」という少女に熱が入るのか?
首相の「なんとかしてやれ」の中身が語られないもどかしさ。
特定の一人だけを国家総動員で「特別扱い」するなんて、違和感でしかない。
その違和感の正体とは?
事実と虚構との境界が崩れ、次第にあいまいになっていく。
浮かび上がる疑問から生じる謎の数々……そしてラストで明かされる真実。
ぜひ、あなたの目で確かめてみてください。