とある少女をめぐって、国家機関が密かに動き出す

任務を与えられたエリート警部・理沙は、少女の周囲で次々と起こる“説明不能な現象”に直面し、常識の基盤が揺らいでいく。

いじめ、監視、怪異、国家の思惑――すべてが静かに絡み合う現代異能サスペンス。

国家機関が小学生を監視するという異様な導入から、一気に読者を“現実の外側”へ連れていく物語。
理沙の視点を通して、日常の裏に潜む異常が少しずつ輪郭を帯びていく過程がとてもスリリング。少女の純粋さと、彼女を取り巻く存在たちの只ならぬ気配が対照的で、読み進めるほど不穏さと魅力が増していく。最後には静かな衝撃が訪れ、ページを閉じたあとも余韻が長く残る一作。

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