ホラー? ミステリー? でもそれ以上に漂う、圧倒的なコメディの予感!?

 これは紛れもなくホラー。なのになぜか、笑えてしまう!!

 本編の主人公(作者)は一人カラオケが趣味。その日もカラオケ店に入るのだが、そこで不思議な出来事が。

 その店には、「いつも客を入れていない部屋」が一つだけあった。
 それにも関わらず、その日はなぜかその「開かずの間(?)」に案内されることに。

 一人カラオケ、という状況が恐怖を生む。これが大人数ならば少しは緩和されたかもしれない。でも、そこには自分一人しかいない。
 
 そして、「恐怖の時間」はやってきた!

 突然、カラオケの機器に異変が。自分が入れたはずの曲の予約が勝手に消える。そうかと思うと誤作動なのか、勝手にナンバーが入力される。しかも数字が「424242」と。

 結果、流れ出すコブクロの曲(超怖い!)
 さらには、いきなり動き出すテーブル(足をぶつけたせいで!)

 さすがに店員の元へ行き、その部屋はなんなのかと問うが……。

 その後は「霊現象(的なもの)」からは距離を置くことが出来るが、この話にはまだまだ続きが。
 一体、彼の見たものはなんだったのか。その日、カラオケ店では何が起こっていたのか。

 ホラーでもあり、ミステリーでもある。それでもって、なぜか不思議と笑えてしまう。
 そんな絶妙な爆笑恐怖体験エッセイ。是非とも読み込んで、「真相」はなんなのかを考えてみて欲しいです。

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