普段スチャラカ系の物語を書く先生の執筆する実話ホラー
- ★★★ Excellent!!!
お馴染みプロ作家、初美陽一先生の思わぬ「怖いノンフィクション」なお話。
カラオケ店で経験した奇妙な心霊現象(?)を、いつもの軽いタッチで描かれております。
……そう書くと「なんだ怖くないのか」と思われるかもしれませんが、実は逆です逆。
ほら、ホラー映画なんかでも、腹の座った主人公とか怪奇現象に詳しい霊媒師とかいれば頼もしさがあって、少し怖さが薄れるじゃありませんか。
本作は逆に、いつものちょっと軽いノリの先生がそのまま怪奇現象に巻き込まれてドタバタするお話だけに、どこか頼りない(失礼)というか、バッドエンド一直線的な不安を煽ってくれるわけですよ。
ほら、よくあるでしょ?ホラーやパニック映画でよくある「最初の犠牲者」。
あれって大抵がバカップルか、日常を感じさせるちょっとお軽い人が多いじゃないですか。
まさにそんなハラハラドキドキな展開が語られているスチャラカホラー、短いので是非お楽しみくださいな。
そして明日には貴方も同じような経験を……あ、私もか。
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル