概要
女子大生当主と大妖怪蜘蛛の日常&非日常
何事につけてもやる気がない上に片付けられない女子大生、太刀塚想子。
古くから続く妖怪憑きの家、太刀塚の現当主である彼女と、太刀塚に従い1000年を生きる土蜘蛛、九縄の物語。
両者の契約は、もう間もなく途切れようとしている。
その果てに両者が見詰めるものは何なのか。そして周囲の思惑は。
日常あり荒事ありの人&人外ストーリー。
※タイトルは「やつかのおり」と読みます。
※この作品は他サイトにも掲載しています。
古くから続く妖怪憑きの家、太刀塚の現当主である彼女と、太刀塚に従い1000年を生きる土蜘蛛、九縄の物語。
両者の契約は、もう間もなく途切れようとしている。
その果てに両者が見詰めるものは何なのか。そして周囲の思惑は。
日常あり荒事ありの人&人外ストーリー。
※タイトルは「やつかのおり」と読みます。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!千年の大蜘蛛×ズボラ女子大生!怪異と日常が交差するオカルトバディ
事故物件に住むズボラ女子大生・想子と、彼女に仕える人語を解す巨大蜘蛛・九縄。この一人と一匹の奇妙な共同生活が本作の大きな魅力です。
凄惨な怪異が襲い来るダークな世界観でありながら、二人の生活感たっぷりのコミカルなやり取りが絶妙なスパイスになっています。圧倒的な力を持つ恐ろしい大蜘蛛が、想子に呆れながら家事を手伝う姿は非常にユーモラスに描かれています。
「千年の盟約」という重い宿命の影と、目前の「部屋の片付け」や「金欠」という等身大の日常のギャップが秀逸です。太刀塚家の因縁と二人の関係が今後どう変化していくのか、読者の期待を強く惹きつける作品です。 - ★★★ Excellent!!!「守られて、出られない」——終わりが確定した日常。
巨大蜘蛛と女子大生の同居譚は、「終わりが確定している日常を、どうやって今日まで運ぶか」の物語。
冒頭の異物感は強烈なのに、読んで残るのは恐怖より生活の匂い。
毒舌、説教、容赦ないツッコミ。千年モノの怪物がやっているのは、掃除機を操り、紙屑を分け、段取りを整え、言葉で人間を立たせること。
可笑しいのに、ふと気づく。この生活の手入れそのものが、守護の形式なんだと。
想子のだらしなさも、ただの怠惰じゃない。達観と諦めの底で、それでも今日を続けてしまう。その姿が九縄の千年の重さと釣り合って見える瞬間があり、胸を掴まれました。
八本の脚で囲まれた檻——守られて、出られない。
優しさと束縛が同じ形…続きを読む