政治・技術設定を“重圧”として使っている

即位式の悪夢から始まる導入が非常に印象的で、若き王ウィルの恐怖と責任が強く伝わってきました。
祝福と栄光の象徴であるはずの戴冠の場が、暗殺という形で崩れる描写は、王という存在の危うさを象徴していて秀逸です。

目覚めた後も弱さを見せることなく、即座に公務へ戻るウィルの姿は痛々しくも立派で、「愛されているが休めない王」というテーマが深く描かれていました。
政治・技術・同盟といった設定も、単なる説明ではなく、主人公の重圧として自然に組み込まれていて読み応えがあります。

若くして国を背負う少年が、これからどんな選択をしていくのか――続きを強く期待したくなる一話でした。

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双星王の孤独