このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(221文字)
引きこもりの子供を案じる母親なのか、それとも毒親なのか。1話を読んだ時点でそのどちらかの話だろうなと思いながら読み進めていたのですが、別視点の話が出てきた途端様子が変わってきました。そして最後まで読んで、ふと思ったのです。「じゃああの〇〇って、もしかして……」その疑問を持ったままもう一度その人物が出てくる場面を見返すと、何の問題もない登場人物のはずだったその人が急に怖くなる。(別の解釈もできそうですが、私はこっちで怖くなりました)ぞくっとするような噂の真相を知りたい方は是非。
まず第一話。引きこもりの子どもとそれに悩む親という先入観を植え付けられ、第二話でまったく関係ないお話とみせかけ、そこからだんだんと物語が繋がっていき······まさかの!!? という展開がお見事でした〜✨短編なので多くは語れませんが、みなさんもぜひだまされて欲しい、そんな素晴らしい作品でした。ヒューマンホラーっぽいですが、ちゃんとミステリー。オススメの作品です!
まだ途中までですが――静かな日常のようでいて、どこか胸の奥がざわつく“違和感”がじわじわ積み重なっていく短編。友達同士のおしゃべりの中に、後の展開を予感させる影が差し込み……何が起きるのかまったく読めないのが逆に魅力です。「箱とは何か?」──その一言が読者の想像を止めてくれません。日常から非日常へ滑り落ちる瞬間を味わいたい方にぜひ。
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