「森に箱がある。願い事を11回唱えると叶う」
――都市伝説を追う4人の女子高生。
軽い気持ちで森へ入った彼女たちだったが、その夜のニュースが全てを変える。
親と子の視点が交互に描かれる構成が秀逸。引きこもる子供を案じる親の独白が、読み進めるうちに別の意味を帯びてくる恐怖。「一年三か月と二十四日」という異様な正確さ、食事を置くドアノブ越しのやり取り――
全てが伏線として機能しています。
何気ない日常会話の中に散りばめられた違和感。そして明かされる真相とラストシーンの衝撃。短編ながら緻密に計算された構成で、読後の戦慄が消えません。
一度読んだら、もう一度最初から読み返したくなる完成度の高いホラー短編です。