概要
かつて神に選ばれた預言者は、今や血の復讐者と呼ばれる。
だが彼は知っている。地に投げ落とされた悪魔が、人間を唆し、罪を犯させ、破滅に至らせることを。
モーセは十戒が破られた音を聞くと魂の救済のために立ち上がる。
召喚した復讐代行人ダビデ、パウロ、ダニエル、ヨシュア、サムソン、ルツと共に!
この作品はフィクションであり、登場する人物・団体・場所・事件などすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!痛烈な宗教モチーフで書かれた現代ホラーの傑作! 面白いです。
『聖書ホラー「十戒」モーセの復讐』は、十戒というキリスト教の象徴的な倫理と戒律を、現代社会の痛烈な批判として大胆な試みをした作品だと思います。
古代の預言者モーセが現代に復活し、罪を聞くことで動き出す設定は、ホラーの緊張感と思想性にうまく結びついており、人の心の闇や社会的な破綻・倫理の崩壊が、これこそ、ハナスさま作品と思わせる筆致で描かれています。
というのも、読者に今を問いを投げかけるような物語なんです。そこに単なるホラー以上の深みを与えています。かといって、難解なストーリーではなく、読みやすい文体で、サクサクと読むことができます。さすが、作者さまの力量って唸ります。
一つの罪…続きを読む - ★★★ Excellent!!!よみがえったモーセの目を通して見えてくる現代の「十戒」とは
渋谷のホームレスとしてよみがえったモーセという設定がとても個性的で物語に入りやすく、どんどん読み進められます。
モーセは都会の雑踏のあちこちで十戒の破られる音を聞き、復讐という名の救済へ向かいます。が、それはけっして痛快なハッピーエンドではありません。むしろモーセの目を通して世の中の不条理と傷に直面させられるのです。
十戒が破られる音は、人間の心が壊れる音。そして壊れた心の闇にはいとも簡単に蛇が入り込む。人の心を操る悪魔としての蛇の言葉は直線的で、人間の心の脆さ弱さを見せつけられます。
それぞれのエピソードに即した聖書の人物を召喚するところなど、聖書に造詣のある筆者ならではの語りで、社会問題…続きを読む - ★★★ Excellent!!!きっと人はいつの時代も愚か
聖書のことは聞きかじるくらいしかわかりませんが、ともかくサクサクと読めてしまいます。
現代社会には、さまざまな闇が潜んでいます。
きっと、この社会に生きる人間一人ひとりの中に、大なり小なりの闇が存在しているのではないでしょうか。
誰しもが抱える闇。
それを抑えつけることができるのか否かは、それもまた個人で違いがありますよね。
悪の囁きに背中を押されて、その闇を増幅した人々は、決して他人事ではないと思います。
いつ、自分も足を踏み外すか、そんなリアルな怖さがじわじわと読者を追い立ててくるよう。
モーセの裁きは救済ですが、救われるためには、それ相応の対価も必要なのではないでしょうか。
人は…続きを読む - ★★★ Excellent!!!現代に生きるモーセが復讐するために立ち上がる……だって!?!?
タイトルが不穏です。
まず「聖書ホラー」
聖書なのに、ホラー。それとも、聖書だからホラーだというべきなのでしょうか?
聖書には、悪魔や死人がごろごろ出てきますからね。
次に「モーセの復讐」
モーセが復讐!?どうして?と謎です。
そして、あらすじを読んでびっくり!!
なんと、モーセが令和の渋谷にホームレスとして転生したってさ!!!
モーセがホームレス……なんかわかる。似合いそうと思ったのは、私だけでしょうか?
さて、作品の中身です。
第一章が始まったばかりですが、早速、悪魔が少年に囁いて殺人事件が起こります。
モーセは復讐を決めます。
どんな復讐をするのでしょうか?
モーセですから、旧約聖…続きを読む