痛烈な宗教モチーフで書かれた現代ホラーの傑作! 面白いです。
- ★★★ Excellent!!!
『聖書ホラー「十戒」モーセの復讐』は、十戒というキリスト教の象徴的な倫理と戒律を、現代社会の痛烈な批判として大胆な試みをした作品だと思います。
古代の預言者モーセが現代に復活し、罪を聞くことで動き出す設定は、ホラーの緊張感と思想性にうまく結びついており、人の心の闇や社会的な破綻・倫理の崩壊が、これこそ、ハナスさま作品と思わせる筆致で描かれています。
というのも、読者に今を問いを投げかけるような物語なんです。そこに単なるホラー以上の深みを与えています。かといって、難解なストーリーではなく、読みやすい文体で、サクサクと読むことができます。さすが、作者さまの力量って唸ります。
一つの罪に一つの物語。
作品はモーセを主役に一戒を一章に。読み切りなっているところも読みやすいです。読後に余韻が残る作品です。
まだ八戒ですが、タイトル通り十戒まで物語は進むのでしょう。
続きが楽しみで仕方ありません。
どうぞ、お読みください。傑作です。