概要
自分の欲望に覚醒したら、もう後戻りはできない。
それが『夢悪神(むあじん)』の人生。
その使命は、世界を混沌に陥れること。
――知らない人が、あなたの夢に現れることはありませんか?
実はそれ、夢悪神に人生を誘導されているのかもしれません。
主人公・新橋夢士(しんばし ゆめし)は、芸能界の光と影を泳ぐ30歳の男。
彼は今、毒薬を打たれ、死の直面に瀕している。
これは、彼が残酷な運命に抗い、生き返るまでの「14日間」の息詰まる記録。
そして、仕掛けられた狡猾な心理戦の果てに待つ結末とは⋯⋯。
乗っけから死に直面する主人公。なぜ彼はこんな過酷な運命を背負わされたのか?
人間の欲望の蓋が開く音を、ぜひその目で確かめてください。
📖 登場
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ シリーズの核心、352,000字を読み終えて ~
これだけの分量でありながら、「死の14日前から遡る構成」という軸がぶれないのが何より驚きでした。神経毒を打たれ視界が狭くなっていくプロローグの一行から、読者はすでに夢士と運命を共にしている。この掴みの力がなければ308話を読み続けることはできなかったと思います。
本作の最大の強みは、夢悪神という「呪い」を主人公が拒絶し続ける点にあります。能力を持つ者が無双する物語ではなく、望まない力に翻弄され、それでも自分であろうとする男の話。耀優との友情、獏々への記憶夢、そして紫紺との因縁——Emotional Storyで積み上げられたすべての感情が、本編の14日間に収束してくる構成の緻密さは、シリーズ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!得た能力は悪夢か救いか。
他人の夢に入り込み、影響を与えることが出来る能力を持つ主人公、夢士が、
その能力に翻弄されながら、もがく14日間を描いた物語です。
特別な能力を持つ主人公……、となるとその能力を使い、無双する。
人助けする。世界を変えるなど。
基本的には主人公にとってプラスになる要素だと思います。
ただ、この話の能力は主人公にとっての枷、もしくは物語上超えないといけない「壁」として存在します。
望まない能力に最初は翻弄されていた夢士がどのように
自分の進むべき方向と能力に向き合っていくのか。それがこの物語の核になっています。
また、この話の一番面白い所は主人公と同じ能力を持っている人が、
他にもいる…続きを読む - ★★★ Excellent!!!夢とは現実を写す鏡
夢を題材に扱う物語は、一筋縄ではいかない奥行きと深い静けさに満ちている。
そんな印象を受けながら読み進めていました。
「なるほど、こういう夢の扱い方もあるのか」という新鮮な発見もあれば、主人公の心に歩み寄ることで感じる切実さもありました。
現実世界と夢の記述が交錯することで独特の世界観の立ち上げに成功しており、丁寧な筆致で読みやすい文章と細やかな心理描写で、どんどん物語の中に引き込まれました。
作者の方による絶妙な仕掛けが後ほど効いてくる展開もまた、物語の求心力になってます。
あらためて「夢とはなんだろう」とふと考えたくなる、そんな示唆も含んだ深みのある作品でオススメです!