異世界転移した主人公が、冒険者ではなく土木会社の一員として新しい世界で生きていく物語です。
異種族が当たり前に暮らす世界で、それぞれの身体的特徴を活かした仕事風景が丁寧に描かれており、ファンタジーでありながら「こういう会社、本当にありそう」と思える魅力があります。
また、主人公に与えられた「なんでも切れる」という一見シンプルな能力が、物語の中でどのように活かされていくのかも楽しみなポイントです。
そして、自由奔放な神様代行レクシアとの掛け合いも面白く、真面目な主人公との温度差が良いアクセントになっています。
異世界での生活や仕事を楽しむ作品が好きな方におすすめしたい作品です。続きを楽しみにしています。
勢い任せの神様代行と、あまりにも現実的な常識人。二人の噛み合わない掛け合いが楽しく、異世界の奇妙な文化や食事にも次々と笑わされました。
なかでも魅力的なのは、主人公が特別な力を振り回すより先に、働く人たちの安全や暮らしへ目を向けるところです。誰も疑問に思わなかった危険を見過ごさず、異世界の常識そのものを少しずつ変えていく姿が頼もしい。
騒動ばかり起こす二人も、癖の強い同僚たちも、どこか憎めず温かい。笑いながら読んでいるうちに、この不思議な職場が少しずつ居場所になっていく過程まで好きになっていました。
剣と魔法だけではない異世界生活の面白さが詰まった、地に足のついたお仕事コメディです。
最初の道場の跡取りでサラリーマンっていう地味めな設定からの、あの銀髪のレクシアちゃん(神様代行)のハイテンションな拉致(笑)。あの勢い最高。
しかも貰ったチート能力がなんでも切れるじゃなくて、実は空間を別世界に飛ばして分断してるっていう設定がSFっぽくて超ツボです。
なのに作業用ナイフでうっかり世界に一つの帰還アイテムをパッカーンとやっちゃうヒサヤのやらかし感、最高に笑える。
異世界の現場がワイルドすぎて「このままだと死にます!」って社長に直談判するサラリーマン魂も良いし、うねうね動くサラダとか、虫の食レポにドン引きしてるリアルな反応も共感できる。
異世界転移モノは数あれど、まさか転移先での就職先が「異種族だらけのガテン系土木会社」だとは! 安全基準はガバガバ、至近距離でのダイナミック発破は当たり前。そんな超ブラックな環境下で、常識人な主人公・ヒサヤが労働環境の改善に奔走する姿に、思わず「お疲れ様です……」と労いの言葉をかけずにはいられません。
そして本作の最大の見どころは、主人公を巻き込んだ張本人である自称・管理者代行のレクシアの「圧倒的ポンコツ&愛されヒロイン」っぷり!
チート能力の解釈が斜め上だったり、謎の魔法具を主人公に真っ二つにされて帰れなくなったり、なにより「ミミズバーグ」や「巨大キノコ」などのゲテモノ飯に大歓喜する味覚のバグり方が最高にクレイジーです。彼女が動くたびにトラブルが起きるのに、どこか憎めないのがズルいところ。
基本はツッコミ不在のドタバタ日常コメディとして笑えるのですが、第9話でのオーガの剣士・ヴァルグとのバトルシーンでは一転、ヒサヤの研ぎ澄まされた剣術(と謎のチート加護)が炸裂してめちゃくちゃ熱い展開に! ギャグとシリアスの緩急の付け方が絶妙で、グイグイ読まされてしまいます。
「異世界スローライフ」でも「俺TUEEE無双」でもない、泥臭くてカオスな「異世界土木ライフ」。登場キャラたちの掛け合いのテンポがとにかく良くて、あっという間に読み切ってしまいました。続きが気になって仕方ない、超おすすめの異世界お仕事コメディです!