まさに、悪夢です。 一口に悪夢といっても、色々とあるかと思います。化生の者に追いたてられる夢、苦手なものに埋め尽くされる夢、悪人に襲われる夢、そして、何故それが怖ろしいかすら分からない夢もあるでしょう。 目が覚めてほっと息をつく、そんな夢。 あなたは無事、悪夢から抜け出せるでしょうか。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(86文字)
夢の中でいつも見る階段。これまで足を踏み入れなかった処。ある時日々の暮らしの中で溜まった気鬱が、主人公をその階段を進ませた。そこから始まる物語です。昨今、見られないほどに整った短編です。四千文字数以内で前振りから落ちまで、きちんと物語の形式を踏まえて、主人公の性格まで窺わせる。確かな筆致で描き出された物語が、読む者を確かな恐怖に陥れます。端正なホラー短編です。御一読をお勧めします。
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