概要
笑っていられるのも今のうちかも!?
人生は悲喜交々の愛憎劇である!
それぞれ歪曲した愛や星に狂わされた承認欲求、短絡的な結果を求める人間の浅はかな行動に苛まれる3篇のストーリーを収録した傑作短編集。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!AIによって心をなくしていく、三者三様の物語。
カクヨム文芸界の鬼才、青山翠雲氏のカクコン参加作です。
これはいいんじゃないでしょうか。
AIによって狂わされる、カク〇ム界の三人の模様が描かれています。
自殺念慮に取りつかれweb小説の執筆(全然読まれない)に嵌まり込む友人を見かねて、都度激賞をしてくれるAIソフトを作り上げた男。自作の★が伸びきれないが故にAIに全てを書かせるようになった結果、創作を辞めてしまった女。最後は、テンプレ作品の氾濫に嫌気が差し、コンテストの下読みをAIにさせることとなった出版社の男。
どれも実際にありそうで、引き込まれて読んでしまいます。特に、AI下読みは本当に導入されそうで、ちょっとうすら寒…続きを読む - ★★★ Excellent!!!きっとこれは、AIの創作物に対し抗う創作者達への熱いエール
最近何かと話題となることの多いAI利用についての創作論に触れた、ちょっぴり風刺の効いた3部仕立てです。
現在日本はAIにおいて後進国と言う立場にありますが、先進国であるアメリカや中国においての創作活動は、現在いったいどうなってしまっているのだろう。そう考えてしまうほどに。
高性能な半導体が産み出す、今までに人類が集積してきた知識に対して、今後人は一体どう立ち向かうべきなのか。学生の頃、情報技術を修めた(つもりの)身としては興味深いテーマでもありますが、EtaRNAでの人の活躍を見るに、まだまだ人は捨てたものではなく、AI何かには負けない分野があるはずです。
漠然とした言葉にはなってしまい…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世はまさに大AI時代!
現代問題について、スパイスを効かせつつこれまた面白く作品に仕上げられていて、いつもながらお見事です!!
青山先生を信じろ!
読者視点での意見とすれば、作品は面白いかどうかが全てだな、と思ったりします。読み専の方ほど、書き手がどうとかはあまり気にしないのではないでしょうか…
AIも、今はありきたりな作風だとしても、いつまでもそのレベルにとどまっているかは分かりません。
すでに腕のある作家さんはともかく、初心者には厳しい時代です。
ただ、書いて投稿したことがある身とすれば、一番おもしろいのは、日常を過ごしながらネタをぼんやり考えていたり、それを自分で言葉にして書いている過程かなーと思いますの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!AI時代の文芸界が抱える危機を強烈で痛烈な皮肉で描き出した作品
AI時代の文芸界が抱える危機を強烈で痛烈なユーモアと皮肉で描き出した作品だと感じました。
AIの台頭により人間の創作が埋もれていく恐怖は非常にリアルで深いものであると、改めて感じさせられます。
大量投稿・質の低下・AI判別問題という現代的な悩み、創作のすべての工程がAIに置き換わり、結果的に現場には誰もいなくなるかもしれないという危機感は、創作に携わる人であれば、誰もが1度は感じたことがある感情なのかもしれません。
ところで、ラストで「青山翠雲」こそ本物だと断言する場面には、作者様の希望が宿っておりました。
これこそ、青山翠雲なのかもしれません。