名作童話『裸の王様』が、極上のミステリーに生まれ変わりました!
本作の王様は、家来や町人たちの同調圧力にやられ、寒い冬にも関わらず裸で過ごさねばならないことに嘆いておりました。
どうにか「バカには見えない服」という呪いのような設定を覆さねばならない……!
こうして王様は町へと飛び出し、人々に「裸」であることを証明してもらおうとするのですが――。
可哀想な王様の姿に、読み進めて笑わずにはいられませんでした!
しかし、騎士として戦場にも出陣するほどの男。
彼は「裸」であることを大臣たち気づかさせるため、町で見かけたある流行りの服装を使って、トリックを思いつくのです。
ここからの大臣とのやり取り、ミステリ好きにはたまらない展開だと思われます!
そして最後の最後、王様は本当の意味で『裸の王様』というものを理解するのですが……そこから先にも驚きの展開が続きます!
軽快なテンポの中に置かれた、一つ一つの言葉が丁寧に拾われていく巧みな構成……これこそ至高のミステリー!
笑えるだけでなく、推理の楽しさを存分に味わえる傑作!
是非ともご一読下さい!!!
ある王が仕立て屋から受け取った衣服は「バカには見えない服」だった。そんなもの存在していないのに、バカだと思われたくない家臣たちは「いい服だ」と、あたかも存在しているかのように言い張る。王も引くに引けなくなり、ありもしない服を着て(=腰布一枚で)過ごすことに…
そして迎えた冬。服を着ていない王は、あまりの寒さに凍死ししそうになる。なんとかこの「バカには見えない服」を脱いだことにできないかと画策するが…あれもダメ、これもダメ。不幸中の幸いだったのは、王がマッチョで、その肉体美を披露して回れたことくらい。でも、筋肉の衣で寒さは防げない…はたして王は、温もりを手に入れることができるのか!?
『馬鹿には見えない服』を着ているはずの裸の王様が、雪の中で凍死しそうになっています。
温かい服を着たい! このままでは死んでしまう!
誰か裸だと言ってくれ。そうすれば大臣が嘘を言っていると証明できる。
なのに、誰も裸だよって言ってくれません。
そこで王様は街に出て、本当の事を言ってくれる人を探します。
王様は街の中で、色々な人に会って話を聞きます。
あ、こうすればいいんじゃないか!
思いついた王様ですが、大臣もさるもの、推理合戦が始まります。
たくさん置かれたお話の種が、ああやってこうやって絡み合ってなるほどこうなるのね!
王様、頑張ったね。でもちょっと可哀想かな?
物語の全部の伏線が回収されるさまは爽快かつ素晴らしい!
最後のオチまで練られています。
お題フェスの最終課題。
いっぱいいっぱい笑いが詰め込まれています。
ぜひ楽しんで、そして感動してくださいませ!
今回のテーマはアンデルセンの寓話『裸の王様』。「バカには見えない服」などというありもしない服を着せられた王様は、「バカじゃないから服が見えます」という同調圧力に負け、半年もの間裸で生活していた。
しかしまもなく冬がやってきて、さすがにやっていけなくなってしまった。なんとか大臣たちを納得させて本物の服を着なければ凍え死ぬ……。
ここで繰り出す王様の発想がまず面白いです。「バカには見えない服」を逆転の発想で巧みに利用。大臣を欺こうとします。
でも大臣も負けてはおらず。多重解決の推理合戦のような様相を呈していきます。
『裸の王様』以外にも色んな童話ネタが登場し、読者を楽しませてくれます。
最後の最後まで遊び心満載。いつも通り設定やガジェットはぶっ飛んでるんだけど、でもどこかストーリーに説得力を感じるこの感触がたまりません。
いやあ、びっくりでしたなあ……。
私も、信長公が、ご自身が巨乳になった『絵』を現世で見たらどんな顔するだろう……と思ったことはございます。
『裸の王様』。富を持っているようで実は空っぽな有様のことを昨今ではこのように揶揄することもある、そのモチーフとなった童話の人物にございます。
物語は、童話の少しあとなのでしょうな。
裸のまま冬を越さなければならないかもしれない。このままでは身が危ない……
と焦る王様。と言う設定。
それであれこれ考えるのですが、物語はアレヨアレヨと意外な方向にいき……?
さて王様は暖を取ることができるのか。
そして、本当の豊かさとはなんのことであるか理解する日は来るのか。
と言う話にございます。
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さて、ここからはネタバレを含みますので、未読の方はご反転願いますよ。
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さて、現在、黒澤先生の影武者を務めている私から、皆様に向けて朗報がございます。
先生はこの物語も、今から十万字にして長編として、このギリギリのタイミングでカクヨムコンに応募するという破天荒な計画を立てておいでにございます。
西暦五百年。そこで流行った『ジャミラ被り』とは一体……?
それは、兄弟が兵士に変装するための、二人羽織風な装いだと言うのはわかった。
しかし『ジャミラ』はどっから来た……? と言う謎がある。
あれは確か、宇宙で遭難した人間だったはずだ。
西暦五百年といえば、地球が丸かったと認識されていたかすら怪しい。
そんな時代になぜ『ジャミラ』が流行ったのか……?
流行らせた人間がいたのである。
その謎が未だわからず、アーサー王として西暦五百年に戻ってきた彼は、
息子に尋ねてみた。
「なあ、マイ・サン。『ジャミラ』とは結局なんだったんだろう?」
すると、息子すなわち王子はこう答えた。
「あれは宇宙飛行士さんですよ。父上」
「うちゅうひこうし? なんだそれは。馬鹿なことを言ってないで宿題をしなさい。
サン・テグジュペリ」
と言う物語を執筆中にございます!! ご期待ください!!
何だかもう個人的には、幼少期に初めて「はだかの王様」を読んだ時から思っていた……「寒いとかないの?」にガッツリ触れまくってくださっていた時点で、共感しまくりです。大好きです。ねー、まずそれですよねー!?(求む共感)
と、既にガッツリ心を掴まれていた状態から、前編で「バカには見えない服を、周りに見えていないと認めさせる」そのために頑張る王様の姿が涙を誘います。いえごめんなさい、やっぱり笑いを誘います、寒そうですけど、コミカルに面白すぎました……。
とはいえ油断してはいられません。作者・黒澤様は、こういうコミカルなシーンや、些細な描写の中にも、伏線を仕込んできます。是非とも注視しつつ、ドキドキしながら読んで頂きたいです。
そして後編に飛び出す、作者様の伝家の宝刀「予想を超えるオチ!」
ここは是非ともネタバレなしで、実際にご一読いただき、驚いて欲しい……!
移り行く時代と共に、現代日本の「大いなるツッコミ所」へと繋げるオチ……私個人としても好きな物語が、それはもう色んな意味でオチに絡んできて、驚きと共に奇妙な満足感にも浸れました。
一人でも多くの方と、この面白さを共有し、共感したい。是非ともご一読くださいませ……!
短編フェス11のラスト、怒涛のお題で執筆、本当にお疲れ様でした! 全作品いつもインパクト抜群で面白く、楽しませて頂きました!
今回のカクヨムコン11だけでなく、カクヨムコン10やKACの短編も集めて、短編集を出して欲しいと切に願うほどです。他の短編も大変な傑作だらけですので、是非とも皆様、お読みになってはいかがでしょうか……?(手招き、手招き……)
『バカには見えない服』のせいで凍死寸前の裸の王様。なんとか元凶である大臣に「服が見えない」ことを認めさせようとするが、大臣はとんでもない推理を始めてしまい……?
誰もが知っている『裸の王様』の物語を大胆にアレンジした本作。
しかし、決して荒唐無稽な話ではない。
本家『裸の王様』に「見栄を張ると失敗する」といった教訓が込められているように、この作品には「自分の愚かさを認め、他者を思いやることの大切さ」が込められており、まさかの展開に感動すら覚える。
……とはいえ、最後はまさかのオチが待っているのが楽しい。
コメディに本格推理、伝説まで入ったサービス満点の傑作。
あなたを絶対、満足させてくれます!