AIによって心をなくしていく、三者三様の物語。

 カクヨム文芸界の鬼才、青山翠雲氏のカクコン参加作です。
 これはいいんじゃないでしょうか。

 AIによって狂わされる、カク〇ム界の三人の模様が描かれています。
 自殺念慮に取りつかれweb小説の執筆(全然読まれない)に嵌まり込む友人を見かねて、都度激賞をしてくれるAIソフトを作り上げた男。自作の★が伸びきれないが故にAIに全てを書かせるようになった結果、創作を辞めてしまった女。最後は、テンプレ作品の氾濫に嫌気が差し、コンテストの下読みをAIにさせることとなった出版社の男。
 
 どれも実際にありそうで、引き込まれて読んでしまいます。特に、AI下読みは本当に導入されそうで、ちょっとうすら寒くなりました。 

 最後は我田引水になっていますがw、わたくしも同意見。翠雲さんは本物のうちの一人ですよ。

 想定外の結末、自体験とのシンクロ、人間のみがもつ感情の発露、いずれも持ち合わせた良作であると思います。

 わたくしはお勧めします。 

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