このエッセイ集は、あたかも小野塚さんの出してくれた人生の処方箋のようです。
日々に立ち起こる「なんだそれ?」と思わず首をかしげてしまうような出来事を、軽やかに、そして的確にすくい上げて語ってくれています。
その視点は斬新で聡明。物事をこんなふうに受け止められたら、日常はきっともっと楽しくなるだろう、と感じるお話ばかりです。
内容は多岐にわたります。
悪夢や地域、年詣り、はてはカーナビのシステム、建築基礎造成、ホラーな短歌や俳句。組織内でのポジショニングのスタイル等々。
そこには筆者の世界に対する感度の高さが現れています。
語られる話題は〝小野塚さん〟という採取者により選別され並べられた世の事柄の断片のようです。
そのどれもが、楽しい。
人生の彩りを並べたモザイク画のような本作。
眺めていると愉快になります。
お勧めです。
筆者の小野塚氏といえば、典麗かつ格調高い和ホラーのイメージだ。
しかし、他者に見せている美しさというのは、当然ひとつの側面である。
白鳥や蓮のように、水面下の状況を悟らせないこと。それもまた美であり、美学だ。
それでも、醜い人間の我々は覗きたくなってしまう。美しさの裏側を。深淵を。
それが叶うのがこちらの一作である!(※ダイレクトマーケティング)(※回し者ではない、ただのファンである)
概要や序章にあるほど危険な内容ではないと個人的には感じたが、それでも氏の創作からははみ出す部分、またはそれらには収められぬ部分であることは確かだろう。
収録内容は、好むものの話から探索記、恐怖体験、作中に登場する場所の裏話、作品まとめなど多岐にわたる。
えっ、そこまで網羅して1万字以内!?
読まないなどという選択肢はないだろう。
どのエピソードからもやはりまめまめしく誠実で博識、そして熟慮の体現のような為人が浮かび上がってくる……と同時に、『あやしうこそものぐるほしけれ』の一文が脳裏を駆けていくなどした。
本作が完結しても、混沌とした現実世界における筆者の戦いは……続く。(※ほんのりオマージュ)
著者の作品のファンで、毎日のように拝読している。
そんな著者が、エッセイを出すという。
しかもタイトルは「何もかも厭になった!!」である。
これは、あれもこれもさらけ出してくれそうな予感。
一体普段、何をして、何を考えて、何を感じていたら、あんな作品を書けるの?
その答えが、ここにあるのかもしれない!
起きてなお鮮明な悪夢!?
野晒でスパ!?
鵺のいる森!?
公開が始まったと同時に読み始め、数話読んだところだが、各話ごとに感じる満足感。
どの作品にも脈々と流れている“小野塚ワールド”の源流がここに!
著者のファンであればぜひとも読んで頂きたいエッセイである。
そして各話1000字程で、どの話から読んでも良い。
その為、膨大な作品量の前に立ちすくんでしまっている、初めて著者の作品を読まんとしている方にも大変おすすめしたい作品となっている。
早速どれでも1話読み、著者の世界に1歩足を踏み入れて欲しい!