仕事と家庭に疲れた42歳が、庭で居場所を見つける物語

仕事のノルマと家庭の「団らん」の間で、どこにも居場所がない42歳の息苦しさが、妙に現実的に胸に来ました。
営業スマイルで感情を押し殺し、家でも会話に混ざる気力が残っていない――その“何も起きてないのに削れていく”感じがリアルです。

そんな陽介が、物置に眠ってた折り畳み椅子を庭に出して座るだけで、やっと呼吸できる場所を作る展開が上手い。大げさな救いじゃなく、「一歩外に出る」「誰にも邪魔されない数分」を確保するのが、疲れ切った社会人の再起の始まりとして説得力ありました。
この先、庭がただの逃げ場から“自分の手で整えられる居場所”に変わっていく予感がして、続きを読みたくなります。

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