花火を見ながら気持ちを伝えられずにいる一首目。そのもどかしさを、溶けていく檸檬の氷が鮮やかに伝えます。夕陽をジャムにして朝にも味わいたいという発想も素敵で、好きな人との時間を取っておきたい気持ちが伝わってきました。七首を読み進めるうちに、夏の輝きに秋風が混じり、最後には、かつて二時間かけて会いに来た人との距離がふと見えてくる。ひとつひとつの歌の景色を楽しみながら、恋が時間とともに変わっていく切なさも感じられました。
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