古い洋館を改装した小さな図書館「月窓館」。司書として働き始めた汐里は、静かで穏やかな日々を過ごしていた。本の匂い。木の床を踏む音。丸窓から差し込む光。すべてが変わらないと思っていたある日、館の中心にある円形書架が動かなくなる。ただの故障のはずだった。けれど、その小さな出来事をきっかけに、月窓館に隠された時間が少しずつ姿を見せ始める。静かな図書館を舞台に描く、記憶と人の想いをめぐる物語。
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