霧や古い祠、山道などの描写が印象的で、ずっと少し怖くて神秘的な空気が続くのが良かったです。派手に進むというより、こよいと一緒に少しずつこの世界のことを知っていく感じで、じっくり読めました。神様たちとのやり取りには寂しさと温かさもあって、この旅がどこへ向かうのか気になります。
白というピュアな色で霧を通して曖昧な世界を、一見ホラーチックな表現と思われるような幽玄な香りを、余すことなく描いています。覚悟を決めた主人公の長い旅路が始まります。情景に引き込まれる筆力です。