“願いが理となる“
願いとは自然に生まれた渇望。
その渇望が、理となる。
ゲーテが書いたファンタジー作品。
『ファウスト』
ファウスト博士を尋ねた、
ひょうきんな悪魔、
メフィストフェレス。
メフィストは、侵入してきた経路を、ファウスト博士に塞がれてしまい、出られなくなる。
悪魔は、侵入した経路からじゃないと、再び、外には出られない。
コレは、理だ。
こういった理というのは、とても好奇心をくすぐられる。
紹介文の冒頭に、物語の芯となる一文を書き、興味をくすぐり、物語の途中で、セリフとして、再び登場。そして、その理の謎自体が、ラストにつながる。
怪異による物語を好む者には、この演出はたまらない。
ニノ前作品は、
だから、おもしろい。
まさに、現代のゲーテ。
作者の綺羅星の如きホラーに度々顔を出す、
この二人の少女。一人は将来の名探偵を目指す
Eこと、映美。不思議な事には興味森々。
この世の謎は解き明かさなければ、と
怪気炎を上げる。
そしてもう一人は、そんな親友の軽挙妄動を
諌めがちなK、鏡子。生来、彼岸のモノを
見る彼女は真面目で控えめな性格故に、
この親友に引きずられがちだ。
ある日のこと。エイミーが『人面犬』の
噂を聞きつけ探しに行くと宣言するが…。
日曜の公園で待ち合わせてクレープを食べ
行った事のなかった廃屋に足を踏み入れる。
そこで見たものとは……。
この二人が『大切な友達』と『理』を求め
此岸と彼岸を渡り歩く壮大な物語も、是非
作者の綺羅星の如き書庫より
探してみて欲しい。
尤も、戻って来られるかどうかは又、
別のハナシだけれど…。