概要
犬鳴市では「連続心中不審死事件」が相次いで報じられていた。
犠牲者たちの共通点は一つ。
芋虫のような形をした火傷が身体に現れたら、三日以内に死ぬということのみ。
記憶喪失の男・志貴、事件を追う警察官・間下詩は
怪異との遭遇をきっかけに火傷を刻まれ、異界へと招かれる。
事件の当事者となった二人は怪異と対峙しながら、事件の真相を追うこととなった。
「不服だろうが、アンタと俺は一蓮托生だ。生きたいなら協力しろ」
「不服? 間下で良かったよ。こちらこそ、頼りない男だが…よろしく頼む」
これは怪異を解き、心の歪みを暴く物語。
――― 満月の夜、運命は交差する。
初めての投稿なので、何か問題がありましたらご指摘ください。
※誤字脱字を見つけた際は、
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!謎、魂、そして運命の絆。
私が本当に痺れたのは、あの暗い路地裏で二人がすれ違い、火傷のかさぶたが突然うねり出して子供の声で喋り出すシーンだ。あれはマジで背筋が凍る演出だけど、何より最高なのは二人の関係性だ。記憶がすっぽり抜けて自分の名前すら覚えていない志貴と、面倒くさがりながらも警察手帳を引っ提げてツッパリ、結局は世話を焼いてしまう間下。このコンビのやり取りがたまらない。
そして、ページをめくる手が止まらなかったのが「屋上のエピソード」だ。マジで鮮やかな展開だった! 異世界の化け物とガチンコバトルでも始まるのかと思いきや、そこにいたのは上司のパワハラに潰された哀れなサラリーマン。しかも奴らと一緒にビールを飲み交わし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これは……怪作だ。
最初に感じた印象は、洗練された文体、重厚で難しい内容か!?と身構えておりました(笑)
『三日以内に死ぬ火傷』という設定に惹かれて読み進めると、いやはや、これがまた面白い!
気づけば志貴と間下のやり取りを追うのが楽しくなっていました。
怪異の見せ方が不気味なのに、怖がらせるだけじゃない。
その怪異がどうしてそうなったのか、何を求めているのかまで踏み込んでいくのが面白いです。
どこかドラマ『TRICK』を思い出すような雰囲気も感じました。
(いや、全然違うんだけど!笑)
特にコインロッカーの怪異の話が個人的に好きでした。
閉じ込めるんじゃなくて開けるのが正解だったところ、なるほど…続きを読む - ★★★ Excellent!!!三日以内に死ぬ火傷――怪異と心の闇に挑む、命懸けのバディミステリー!
その火傷が現れた者は、三日以内に死ぬ――。
連続する不可解な心中事件を追う警察官・間下と、自分の名前さえ思い出せない記憶喪失の男・志貴。
怪異によって同じ火傷を刻まれた二人は、生き残るため一蓮托生のバディとなります。
面白いのは、登場する怪異がただ恐ろしいだけの存在ではないところ。
不気味な姿や不可解な現象の奥には、それぞれが抱えてきた悲しみや孤独、怒りがあり、その心を紐解くことが事件を解く鍵になっていきます。
ぶっきらぼうな間下と、どこか頼りない志貴が少しずつ信頼を築いていく関係も魅力です。
怪異そのものの怖さと、人の心が生み出す怖さ。そして二人を取り巻く謎が絡み合う、ダークなバ…続きを読む