才色兼備、頭脳明晰。
誰からも頼られ、社交界では常に注目の的。
そんな完璧な公爵令嬢ディアーヌの本音は――
「いや、実際しんどいわ……!」
この落差に、一気に好きになりました(笑)。
彼女が向かうのは、私たちの暮らす「ニッポン」。
そこでは誰かの期待に応え続けなくていい。
好きなものを頼んで、好きなお酒を飲んで、美味しければ思い切り喜んでいい。
金目鯛の西京焼きに日本酒。
生ハムやレバームースにはワイン。
料理とお酒の描写が本当に楽しそうで、読んでいるこちらまで「それ、ください!」と言いたくなります。
けれど、この作品の好きなところは、美味しさだけではありません。
異世界では完璧に振る舞うディアーヌが、ニッポンでは肩の力を抜き、一人の“食べることと飲むことが大好きな女性”に戻っていく。
その解放感が、なんとも心地いいのです。
しかも、上品な外見とは裏腹に、飲む。食べる。また飲む。
本人は控えめなつもりなのが、また可愛い(笑)。
疲れた日には、美味しいものが食べたい。
そして明日から、もう一度頑張ろう。
そんな気持ちまで一緒に味わえる、楽しくて美味しい物語です。
さあ、今日は何を食べて、何を飲みましょう?
ディアーヌと一緒に、この“異世界ニッポン”を味わってみませんか?