――異界獣の素材から作られた複数の獣装を切り替え、その特性を一時的に刀身へ纏わせる武器、獣装太刀・黒凪。
この説明を聞いて少しでも「格好良い!」と思った人は、絶対にこの小説を読んでください。
感じたその期待は決して裏切られません。
高い文章力によって紡がれるケレン味のある太刀アクション、説得力のある異能バトル。
読みながら「かっけえ~!」と声が出ること請け合いです。
舞台設定もパッと見は最近流行りの現代ダンジョンものかと思いきや、読み始めるとすぐにそのオリジナリティの高さに唸らせられます。
主人公たちが相手にする敵モンスターもよくあるゴブリンやオークなどではありません。
その名称も描写も本当にセンスが良いです。
雷尾獣ヴァルザ。甲殻獣ガルドラン 。
まあ、素晴らしく格好良いです。
そのモンスター……異界獣たちを相手どるのは戦士や魔法使いのような冒険者ではなく隊列を組み、役割分担をして戦う部隊の隊員たち。
隊員たちは一人一人、異界獣の特性が宿った固有の獣装武器を持っています。
隊員たちが持つ獣装武器にも一つ一つ名前が付いており、それがまた格好良くてテンションが上がります。
そして唯一、主人公である黒瀬陸の持つ獣装太刀・黒凪だけは戦況に応じて複数の特性を切り替えながら戦うことができるのです。
主人公の黒瀬陸はその獣装太刀・黒凪を振るいながら部隊にも属さず、たった一人で異界獣どもに立ち向かいます。
そんな作者のこだわりと意気込みが感じられる作品。
アクションや異能バトルが好きな人は必読です!