概要
月まで1.3秒。その想いが届くまでには、2年かかった。
ある一枚の月の写真が、科学者たちを沈黙させた——
なぜならそれは、誰の頭上にも浮かんでいながら、
誰の目にも映ったことのない天体だったから。
宇宙へ伸ばし続けた手のひらに、
もう一度夜空の美しさが降り注ぐ。
星空写真家・KAGAYA氏の展覧会「天空の歌」を題材に、
2年の夜を越えて紡がれた一話完結の実話エッセイ。
なぜならそれは、誰の頭上にも浮かんでいながら、
誰の目にも映ったことのない天体だったから。
宇宙へ伸ばし続けた手のひらに、
もう一度夜空の美しさが降り注ぐ。
星空写真家・KAGAYA氏の展覧会「天空の歌」を題材に、
2年の夜を越えて紡がれた一話完結の実話エッセイ。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!2年の空白を越えて。誰かの見た宇宙が、言葉の連なりで私と接続する。
今、作者様のエッセイを読み終えたばかりです。
胸がいっぱいで、この溢れる心のままに、熱量が変わらないうちに書き残させてください。
百貨店の展示室を深海や宇宙に見立てる圧倒的な描写力に、冒頭から一気に引き込まれました。惑星探査の現場を知る作者様の視点だからこそ、KAGAYAさんの満月が持つ「肉眼の色彩の凄み」や、科学者たちが沈黙してしまうシーンの説得力がもの凄くリアルに響きます。
数字の世界で空を見ていた書き手が、2年の時を経て、純粋に星空を見上げていたあの頃の心を取り戻していく。
かつて隣にいた「届かなくなった声」との思い出や、科学とロマンの間で葛藤した一瞬一瞬が、まるで一編の美しい映画…続きを読む - ★★★ Excellent!!!想いは4次元に乗る
「光年」は、距離を測るの物差しなのに、時間の概念も入ってくる不思議な単位だな、と前々から思っていました。
文系がかじった「光年」は、途方もない距離を表す単位、というイメージなんですが、ここでは「秒」と並ぶ単位になっていて、世界の捉え方の違いでこんなにイメージが膨らむんだ、と当たり前なことなのに気が付いていない事実になんだか心を揺さぶられました。
距離と、時間。
すぐそばにいるのに、気持ちは5光年も離れたまんま、とか、きっといろいろありますよね。
謎を解き明かそうと、データばかりを見てその美しい表層に目を向けず、本当に大事なものを見逃すってことも世の中本当にたくさんあると思いました。
…続きを読む