不穏な闇バイトの恐怖譚……バイトの内容にはご用心。

七条君の語りは、読者を一瞬で物語の中に引き込む力があります。

怪しげな雰囲気や緊張感の描写が非常に巧みで、高校生の視点から感じる恐怖や不安がリアルに伝わります。

アルバイトって応募してから現場に行くまでわかんないじゃないですか、これ現場ついて作業内容聞いた瞬間血の気が引く。
人間バイアスがあって「まだ大丈夫かも」で逃げるタイミングを失うんですよね……私は好奇心より、撤退のタイミング見失って最後まで残っちゃうタイプだから七条君は剛担だわ……そしてとても要領がいいんだよなぁ。

文章のリズムや細部の描写が、スクロールする手を止めさせません。どうなるんだ?この作業はなんだ?と気になって気になって。

ミステリーやサスペンスが好きな方には特におすすめできる作品で、先の展開を知りたくなってしまう魅力があります。

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