不可解なバイトの真実とは闇の、闇。

悪い仲間に唆された謎の高額バイトは、
お椀に水を注ぐだけで日当二万円という。
単純作業にも関わらず破格のバイト代は
危険な臭いが漂う。
バイト代につられて現地に着くと、何やら
怪しげな男が仕切っていた。

仕事の内容は、お椀に水を注ぐだけ。

お椀の中にはガーゼが置かれて、所々に
赤黒い染みが付着している。しかも鉄錆臭
漂う不穏なものだ。
 次から次へと、お椀に水を注ぐ。途端、
水が赤黒く濁り出す。

次回は金額を弾むと言われ、猜疑心と
不安を募らせながらも現地へ赴く。

お椀の水を寸胴鍋に入れて煮込むという。

水は悍ましい程に黑く濁り、マスクとゴム
手袋、更にはレインコートという重装備が
用意されていた。同じくバイトに応募した
男のうち一人は消え、もう一人は…。


作者の物語を展開する手法には舌を巻く。
結局、このバイトは何だったのか。
 最後に明かされる内容に、ゾッとする。

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