主人公ロザリーナはかつて別れてしまった兄を探し続けています。
旅の目的はそれのみ。
旅の中で色んな人たちと出会います。この絶望的な世界で必死に生きている人たちと。
そんな人たちと交流し、かつての仲間とも出会います。
かつての仲間と出会う場面は個人的にとても好きです。
寡黙で表情の崩さないロザリーナが守れなかった者たちを想い、悲しい表情をする。
ですが、仲間たちに慕われていたことが良く分かります。
主人公から積極的に何かを語るようなことはしません。
ですが、その行動が、想いが、連鎖し、他の登場人物に影響を与えます。
戦闘描写も圧巻ですので、皆様是非お読みください!!
魔王に蹂躙された世界を独り歩む、美しき剣姫・ロザリーナ。
序盤から息つく暇もない防衛戦が展開される本作は、一振りの剣が戦局を左右する圧倒的迫力の戦記である。
彼女の瞳に宿るのは、可憐な姫の面影ではなく、五年前の戦で失った兄を追い求める凄絶な執念。 だが、その旅路の先に待つのは、かつて王国最強と称えられた敬愛する兄であり英雄・ライザリオンが魔獣を喰らい、異形と化して生き長らえているという残酷な真実だった。
旅路に立ち寄ったルドグラッド砦に迫る、四百五十の軍勢という物理的な絶望。
この世は決してご都合主義はあり得ない。過酷な戦場では、志半ばで命が容易に散っていく。
味方側は劣勢で、厳しい防衛戦。戦での防衛戦での勝ち筋は後方支援の補給が不可欠であるが助力の余裕は何処も足りていない……。
剣姫がその双剣で切り開くのは、己の運命か、それとも世界の終わりか。
華麗かつ峻烈な剣戟描写と、逃れられぬ宿命が交錯する、大人のための本格戦記ファンタジー。