まず惹かれたのは、「倶纏」という存在の設定です。
単に戦うための力というだけではなく、人が抱えている欠損を補う存在として描かれているところが、とても印象に残りました。
特に、一日しか記憶を保てない詞御と、その不足を補うセフィアの関係が興味深かったです。
二人の掛け合いには親しみやすさがありますが、その一方で、詞御にとってセフィアがどれほど大きな存在なのかも感じられます。
また、編入試験では、ただ力で押し切るのではなく、相手を観察しながら勝機を探していく戦い方も印象的でした。
独自の設定が多く、読み進めるほど世界の仕組みが見えてくる作品だと感じています。
詞御とセフィア、そして依夜たちがこの先どのように関わっていくのか、続きも楽しみです。
倶纏や昂輝、階位システムといった世界観の緻密さがすごいですね⚔️ 浄化屋という過去を持つ詞御が、なぜ低年齢でライセンスを失ったのか、その社会背景まで丁寧に描かれていて、単なるバトルファンタジーに留まらない厚みを感じました。冒頭の「浄化屋制度」の変遷、少年少女が危険な職に就かされてきた歴史が、世論の掌返しで覆される皮肉な構造も生々しかったです。
詞御とセフィアの掛け合いが物語のテンポを支えていて、緊迫した戦闘中でも軽妙なやり取りが挟まるバランスが読みやすかったです。編入試験での攻防、刃こぼれという細部から勝機を見出す描写は、駆け引きの緊張感がしっかり伝わってきました🗡️
依夜というキャラクターも魅力的で、皇女という立場でありながら「実力のみが評価される場」を自ら選び取っている芯の強さに好感が持てます。ゼナとの因縁、「〝定着〟」という言葉の不穏さ、隠された「もう一つの経歴」など、伏線が随所に散りばめられていて、この先の展開が気になる引きの強さでした✨
大ジャンルとしては異世界ものとなりますが、
舞台から登場人物まで名称は純和風という、挑戦作です。
冒頭で主人公は新たに可決された制度に引っかかってしまい、
さらに絶対に合格させたくない理事長サイドの思惑が工作します。
非常にオリジナリティの溢れる世界で、設定が多めです。
しかし、設定だけ多くてほとんど回収されない作品も多い中、こちらはそれらを丁寧に回収していきます。
ただ、丁寧と言ってもダラダラ説明を垂れ流すのではなく、シーンに応じて適切に丁寧に回収していくため、説明がくどくなく、いやらしさがありません。
重厚な世界観に浸りたい方にオススメの力作です。
Xの方から来ました。レビューさせていただきます。
戦闘に重きを置いた感じのお話となっていました。世界観の説明もそこそこに戦闘が始まるので、とにかく戦闘がさっさと見たい!という方にお勧めかもしれません。
自分の目的の為に編入試験を勝ち進めるのも王道といった感じがしますね。
個人的に概要欄にある倶纏《くてん》の説明は本編にもあって良かったかなと思います。相棒となる存在についての事なので、後々に詳しく描写するのだとは思いますが、その存在が基本的にどういうものなのか?
心身のどこかに欠損を抱える人間というと、身体のどこかが欠けていても契約できるものなのか? 心に欠損というのはどういうことなのか?
その欠損を補う物というのはどのように補っているのか、それがどう戦いに影響するかー等、最初のページと次のページだといまひとつその特徴が把握しづらく、
「階位的に見れば〝下位・甲型〟に当たります」や「下位・乙型で下位・甲型級最上位の倶纏を持つ実技教員を倒すとは!!」がいまいちどう凄いのかが伝わりにくいかなと感じました。
戦闘能力の違いは1-3にて語られていますが(武器に纏わせるよりも、実際に顕現させる方が強いという話)、先の戦いというのが、実際の戦闘そのものが描かれてないので、それが実際にどのように違いがあるのかな?といった感じがしました。
戦闘自体の流れは王道といった感じで面白く感じたのですが、設定を読者が知っている前提で進んでいる感じが引っ掛かりました。
文章力はあると感じたので、戦闘場面等、ここから面白くなりそうだなという感じがしました。今回は素敵な作品をご紹介頂きありがとうございました。