あとがきへの応援コメント
最後まで読ませていただきました!
なかなか一言では感想にできないくらい、深い作品でした。
最初はバラバラに見えていた時代や人物が、読み進めるほど少しずつ繋がっていき、あぁなるほど。とつい声がでてしまう場面が何度かありました。
特に、記憶は忘れていても、仕草や感情、身体には何かが残っているという描き方がとても印象に残っています。
輪廻転生という大きなテーマだけでなく、いじめや差別、戦争、宗教、社会の中で声を上げにくい人たちの苦しさなど、いろいろな問題が物語の中に織り込まれていて、読みながら何度も考えさせられました。
最後のベルリンの場面も静かなのに余韻が深くて、読み終わったあともしばらく考えてしまいました。
素敵な作品をありがとうございました!
作者からの返信
幽瑠璃さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>輪廻転生という大きなテーマだけでなく、いじめや差別、戦争、宗教、社会の中で声を上げにくい人たちの苦しさなど、いろいろな問題が物語の中に織り込まれていて、読みながら何度も考えさせられました。
そうですね、作中にも引用させていただきましたが、米津玄師さんや中島みゆきさんの歌謡のような、読んだ人が「これは私のことだ」「私への応援歌だ」と思って下さるような物語になっていれば幸いです。
あとがきへの応援コメント
RTした方の作品を読みにいく企画からきました、津島です。
途中でコメントを2、3回させていただきましたが、最後まで読みましたので、あらためて感想をお伝えできればと思いコメントを書かせていただいています。
毎章冒頭の引用句と本編の合致もさることながら、本当によくここまで史実をお調べになったな、と驚いています。
自分は心理学的なアプローチには少しだけ知識があるものの、世界史であるとか、文学的なものへの知識はほぼありません。本棚には神曲もありますが積読状態です……。
でも、本当に面白かったし、辛く、理不尽なことがらも書かれているけれど、ありあまる救いが描かれていたと思います。
正直、他人の書いたものであまり泣くことがなかったのですが、読了しながらつい涙が溢れてしまいました。
レイヤーが重なりあうように、糸が絡まり合うように紡がれるそれぞれのストーリーが最後にしっかりと結びついて、晴れやかな読後感をもたらしてくれました。
名倉さんは知識も技量も、とてつもない書き手だと思います。
紙の本でぜひこの作品を読みたいと感じていますし、できるのならまだまだ新しい側面も見つけていきたいと深く思っています。
とにもかくにも、素晴らしい物語をありがとうございました。
作者からの返信
津島さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
わたしも歴史小説って初めてで、ヒロインと一緒に色々調べて、「これでいいのかな?」と手探りしながら書いたので、元々よく知っていたわけではなく、大したことないんですよ(^_^;)
この物語はわたし自身がした生まれ変わりについての不思議な体験を基にしていまして(だいたい小説に書かれている通りです)、「もし本当に生まれ変わるんだったらこんな感じだな」「西暦何年ぐらいの生まれ?奥さんとはいつ頃出会って、いつ頃子供が生まれた?」「その時代にはどんなことがあった?」と逆算していったら自然にお話ができていった感じです。
津島さんのような読者様から熱いメッセージを頂けると、わたしも「書いて(書けて)よかったな」という喜びと感謝で心が満たされます(*^^*)
紙の本にしたいな、という気持ちはもちろんあるのですが、「文字だけで書かれたお話」はWEBだろうが紙の本だろうが絶対に読まない人がこの世には一定数いる、というか、残念ながらテキスト作品よりビジュアル作品の方が多くの人の目に留まるので、コミカライズ、アニメ化、実写映画化の方にどちらかというと意欲的です。
第六章(全十二章)への応援コメント
心療内科通院の最後のあたりで思わず泣いてしまったのですが、突然の幽白にすべて持っていかれました。
引き出しの数が多すぎるよぉ……!?
だんだんと交差し、絡まり合う運命の行先が明かされてきており、「あっこれもしかして×××になっちゃう?」とか「この人もしかして……」のような行先も予想できるように描かれはじめており、いっそうこの先が気になっています。
それにしても読ませる力(ちから)がすごいなあ……!
作者からの返信
津島さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
意外と(?)「涙した」という感想をあまり聞かないので、「感情移入できた」と伝えていただき、大変嬉しいです。
津島さんはきっと心のやさしい方なんだと思います。この物語を気に入って下さる方にはそういう人が多いのです。
ミクというのはわたし自身なんですが、ちょうど高校辺りで「幽☆遊☆白書」とオウム事件に当たっておりますので、当時の感覚を生々しく描けていると思います。
ステラン・ゾーファーブルクの眼差しの先にミクの背中があって、そのミクの前には地獄図屏風が、というのはなかなか巧いと自負しています。マンガや映画で見てみたい所です。
第一章(全十二章)への応援コメント
Xの読みますタグから来たものです。
あらすじの誘い文句からしてもうカッコいい。というか、これを三章か五章からでもいいよ!というのは些かもったいなさすぎます。
ものすごい造詣の深さと物事に対する洞察力、そしてストーリーの構成力に驚きました。
一番最初に伺ったのがこの作品でよかった。というかタグやってよかったです。少なくともそう思わせる物語に出会うことができました。
>人間はどこにどう生まれるか、誰一人として自分で選ぶことはできない。皇子であろうがもの乞いの子であろうがだ。神の前の平等とはそういうことだろうとオスカーは思う。
特に上記の部分が印象に残ったというか、好きな箇所です。
また、文頭にメーテルリンクの青い鳥の、夜の国での一節が引用されているのも個人的にグッときました。
もう少し読み進めていきますので、またコメントかレビューで失礼するかと思います。
作者からの返信
津島さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうですね、WEBだと紙の本と違って、「読者様が好き勝手ページをめくっておもしろそうな所から読む」という読み方ができないため、誘導の一文を入れているんですが、「青い鳥」のエピグラフを好むような文学好きな方には要らぬお世話でしたね(^_^)
この戯曲が発表されたのって第一次世界大戦の前なんですね。不思議です。
>特に上記の部分が印象に残ったというか、好きな箇所です。
ありがとうございます^^
最近は「親ガチャ」なんて身も蓋もない言い方をしますが、要するに「選択権がない」ということだよな、と。
是非続きもお楽しみ下さい(^o^)/
あとがきへの応援コメント
最初はタイトルを見て、ダンテの『神曲』とどう関係するんだろうと思いながら読み始めましたが、レーテ川や死と救済のモチーフが物語全体に深く繋がっていて納得しました。
同時に、人生や歴史が形を変えながら繰り返されるところには、『ツァラトゥストラ』の永劫回帰にも通じるものを感じます。
オスカーとミクの人生が少しずつ重なっていく構成が不思議で、最後まで「本当に生まれ変わりなのか」と考えながら読まされました。
戦争や差別、個人的な傷まで扱う重い物語ですが、それでも人が誰かを助けたり、過去とは違う選択をしたりできることに希望があります。
最後のパウラとミクが言葉も交わさず微笑み合う場面は、長い物語の締めくくりとして静かで、とても印象に残りました。
作者からの返信
鷺沼さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
実はなんで「神曲」ってタイトルにしようと思ったのかもう思い出せないんですが、恐らく「魂の遍歴」くらいのことで安直に考え、仮題のつもりで付けたのがそのまま定着したように思います。
一応「生まれ変わりなんじゃないかな」ということで書いているつもりなんですが、オスカーにとっては紛れもないミクの生こそが「死後の世界」であり、場所を変えつつ色々な人に出会い、自身の人生の課題に向きあいつつ前世の探究を深めるミクの姿が巡礼者のようにも見える、と自分で思っています。
第二章(全十二章)への応援コメント
やはり過去と現代が行き来しつつ、物語の核心を少しずつ明かしていくタイプの、群像劇のようですね
まだ先行きは読めませんが、何か大きな歯車が、ゆっくりと回り始めている感覚が、物語から滲んでいます
あと文末に参考資料を記載しているだけあって、話に詰め込まれた国々の歴史や時代背景には、しっかりとした重厚さを感じました(^^)
作者からの返信
陽海さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうですね、原爆など、人類史における重大かつ深刻な出来事を取り扱っているので、間違いがないように、よく調べて書きました。
犠牲者の名前が刻まれたモニュメントは創作ですが、この場面は自分自身が中学の時に修学旅行で長崎に行ったことを思い出しながら書いています。
よかったら続きもお楽しみ下さい(^o^)/
第一章(全十二章)への応援コメント
浅学な感想で申し訳ないのですが、おそらく聖書の一文と、過去の人類史、それに主人公(?)のミクちゃんがいる近代が、ワンセットになって一話に詰め込まれているのでしょうか?💦
少し頭を使って読む内容ですが、それだけ作者さんが作品に詰め込んだ熱意が伺えます
作者からの返信
陽海さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうです。二十世紀前半のドイツと現代の日本、時も場所も隔たる二人にどんな結びつきがあるのか?ミクの家系を見ると血の繋がりではなさそうだし・・・・というお話です。レーテ川がヒントですよ。
三章からその謎が少し明かされていくというか、寧ろ深まっていくといいますか。更にややこしい話になります。
第三章(全十二章)への応援コメント
Xの企画から来ました。
過去のドイツと現代の日本を行き来して展開されるという二つの時代を行き来する構図は多分初めて見たと思います。
何か秘密があるのではと勘ぐりながら読んでいますが、今はまだちょっとわかりませんね……。非常に個性のある作品だと思います。
作者からの返信
峰川さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
はい、もちろん秘密があるのですよ 笑 物語の展開そのものが謎、みたいな構造を持つ作品であり、ヒロインと一緒にその秘密を追うことが物語の主眼になっています。登場人物にはわからないが読者様にだけはわかることもあります。
この第三章ですと、「過去のドイツ」と「現代の日本」に加えて「ミクが創作した物語世界」が被さり、「ミクが想像した人物であるはずのイルシェナーらしき男が現実の歴史パートに出てくる・・・・?」って所に着眼していただければと思います。お気づきになったでしょうか^^
是非続きもお楽しみ下さい(^o^)/
第三章(全十二章)への応援コメント
第三章まで読みました。なるほど、これはとっつきにくいなぁ、と。
ここまでだと、何が起こってるのか全く分からないですね。
第二次大戦前のナチスドイツに関わるお話と、1990年代の日本の話と、
それと、創作の中のツァール・カトリエーヤのお話と。
それでいて、ダンテの「神曲」がテーマにからんでくるとなると、
かなり気合入れて読まないと難しそうです。
作者からの返信
切手ゆうひさん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
どうも、わかりにくい話で申し訳ないです(^^;)
この第三章ですと、「ミクが創作した人物であるはずのイルシェナーらしき男が現実の歴史パートに出てくる・・・・?」って所に着眼していただければと思います。
是非続きもお楽しみ下さい(^o^)/
第三章(全十二章)への応援コメント
Xから来ました!
過去と現在(作中時点)の層、主人公の書いた創作物、これらが多重になった非常に重厚な作品で素敵です!
……と言っておきながら実情を申しますと。お恥ずかしながら、世界史に造詣が浅く、難解な作品だなぁという感想を抱いてしまいました。無学ゆえ、申し訳ございません。
以下、読み取れた範囲で感想をかかせていただきます。
過去と未来、自国と外国の独裁者に対する主人公の嫌悪感が、最終的に大学時代に出会った男性とのやりとりの中に集約されている構成が秀逸だと感じました。
また、主人公の『ヤンキーって、ヒトラーが好きだよね』と冷笑する場面が印象的でした。ヤンキーの外殻的な魅力に傾倒するその軽薄さを、たった一文で表現されている筆力に序盤から圧倒されました。
見当違いであれば、すみません。またXに企画を投稿する予定でおりますので、これに懲りず、URLを添付いただければと存じます。
作者からの返信
棘瑠西和さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
世界史が苦手な方でも退屈せず、迷子にならず読み進められるように・・・・と苦心したつもりですが、やはり取っつきにくい印象を与えてしまいましたか(・_・;)申し訳ございません(>_<)
>主人公の『ヤンキーって、ヒトラーが好きだよね』と冷笑する場面が印象的でした。ヤンキーの外殻的な魅力に傾倒するその軽薄さを、たった一文で表現されている筆力に序盤から圧倒されました。
そこかよ!って笑っちゃいました。おもしろいですw
>自国と外国の独裁者に対する主人公の嫌悪感が、最終的に大学時代に出会った男性とのやりとりの中に集約されている構成
はい、そこなんですね。この学者ぶった男とヒロイン・ミクとの因縁がどのようなものか、最終的にどういう決着を見るのか、是非見届けていただきたい所です。
そしてドイツのあの人と、もう一人の魅力的な敵役は・・・・?
多分、時代がもうちょっと下るとそんなに難しくなくなる(と思う)ので、是非続きもお楽しみ下さい(^o^)/
第二章(全十二章)への応援コメント
圧倒されました。作者さまの背後には、どれだけの大きさの本棚があるのでしょう。どれだけの文章と向き合ったら、ここまで緻密さと平易さを両立させる技術が身につくのでしょう。
初めて読ませていただきましたが、たった数話読んだだけでも、あなたの持つ教養の深さ、広さに打ちのめされる思いです。背筋が凍るようでした。
作者からの返信
FSEさん
素敵に感想とレビュー書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
わたしも歴史小説って書くの初めてで、ヒロインと一緒に色々調べて、「これでいいのかな?」と手探りしながら書いたので、そんなに大したことないと思うんですが(^_^;)
でも、そう言っていただけると嬉しいです(*^^*)
是非続きもお楽しみ下さいね(^o^)/
第二章(全十二章)への応援コメント
ここまで読ませていただきました。
他の方も仰っていますがかなり重厚な物語ですね。ナチス・ドイツや1990年代の日本の描写が巧みだと感じます。
90年代のドラマなどで描かれる嫌な教師の描写、教師や学校の立場の強さが垣間見える部分が良い意味で嫌な描写になっていて好みです。
まだ一見各時代には関わりが無さそうですが、読み進めればそこもわかってくるようですね。とても続きの気になる小説でした。
作者からの返信
霧屋堂さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
世紀末の日本については、自分が経験したことですので容易でしたが、二十世紀前半のドイツについては、もちろん自分は生きていませんし、西洋文学や西洋史専攻でもありませんでしたし、ドイツに行ったこともないので正直心許なかったです。「よく書けてる」と言っていただけると嬉しいです。
はい、ミクとオスカーとの間には深い繋がりがあるのです。
三章から読者様が「アレ?」となることが起こってきて、この物語世界で起こりつつあることが明らかになってきますので、是非続きもお楽しみ下さいね(^o^)/
第一章(全十二章)への応援コメント
読ませて頂きました。
聖書の内容からストーリーをリンクさせて物語に奥行きをもたせる冒頭は発送が凄いと思いました。
世界大戦の宗教描写やプロテスタント系の人物像はとてもわかり易かったです。
気になったのは、文章の整理整頓がない点でしょうか。
小説の書き方は人それぞれです、物語を進行するときは、改行や句読点。主要な文章では文体を整えると、もっと読みやすくなりますよ。
作者からの返信
ジャンクなカレッジさん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
高卒レベルの世界史の知識があれば、と思いつつ書いたつもりですが、宗教などに興味がない人は序盤が少々しんどいかもしれません。「わかりやすい」と言っていただき安堵しました。
よかったら続きもご覧下さいね(^o^)/
あとがきへの応援コメント
名倉さん
Xにてお声がけいただきありがとうございました。
普段の自分なら巡り合わないであろうジャンルの作品でしたので、
ご縁をいただけたことに感謝申し上げます。
純粋に感じたこととして、重厚で濃密、それでいて緻密さが
何重にも織られた作品だと思いました。
文字数はもちろん、情報量も圧倒的で、
名倉さんが傾けた想いや時間を想像すると
短時間で拝読するのがもったいない作品だと思いました。
序盤から一つ一つ、情報と、空気と、選び抜かれた言葉たちを積み上げ
何度も読み返すことでさらに味わい深くなる作品であり
他の方の感想も含めて繰り返し噛み締めたくなりました。
私は西洋文学をあえて通ってきておらず
本当に雰囲気でしかありませんが
かつてダンテの『神曲』を数ページ読み進めた時に感じた空気が
本作品の中にも満ちているようにも思いました。
あとがきにて"人生全てを懸けて書いた"とありますが
名倉さんがこれまでに見聞きしたこと、内側の柔らかなところで育んだもの
良いも悪いも全部が全部、いろんな大きさ、濃淡のエッセンスとして
詰め込まれている作品なのかと勝手に想像しております。
ここにアップロードされているだけなのがもったいないというか、
紙の本で読みたい方は絶対にいるのではないかとも思いました。
作者からの返信
鴇雨さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
わたしも西洋文学や西洋史専攻ではなく、学校の歴史の授業やら、教会の説教やら、今まで観たナチス映画やらを思い出しつつ、ヒロインと一緒に色々調べながら手探りで書いたので、そのように言っていただけると嬉しいです(ダンテ先生に怒られないかな~(・_・;)
>名倉さんがこれまでに見聞きしたこと、内側の柔らかなところで育んだもの
>良いも悪いも全部が全部、いろんな大きさ、濃淡のエッセンスとして
そうですね、他の方のコメントの所にも書きましたが、読んで複雑な気持ちになられる読者様もいらっしゃると思います。
「どこかの誰かが実際に経験したかもしれない話」ということで、飽くまで物語を楽しんでいただければと思います。
ただ人間が本当に輪廻転生するとすれば、それも、何か意味があってそうなっているのだとすれば、これは本当にとてつもない話だと思います。
わたしも紙の本にして皆様にお届けしたいです。
壇九浄さんと龍堂寺功さんのモデルになった方々にまず挨拶に行きたいですね。九浄さんのモデルさんはこの小説を書くように強く勧めて下さった方でもあります。もうお忘れかもしれませんが。
あとがきへの応援コメント
全部読んで、作品の感想というより、名倉さんがこの作品を書いたことで、ご自身の辛い記憶が昇華できていれば良いなと願いながら読み進めました。
大学時代、私も友人と上手くいかず、病気になる一歩手前まで悩んだことを思い出しました。
そんな時に救いになるのが私は本や漫画だったのですが、名倉さんは歴史や宗教だったのかなあとなんとなく感じました(違ったらごめんなさい)。
私自身は当時の悩みがつい最近まで引きずっていたのですが、小説としてまとめることで、自分の中で少しは昇華できたように思います。素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
葉さん
最後までおつきあいいただき、また、素敵に感想書いていただいて、本当にありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうですね、この小説を書いた最大の目的は「自分自身が救われること」でした。
異世界転生ものって読んだことはないんですが、本作は「異世界に転生して無双する」の逆コンセプトです。
「逆境のヒロインが『前世カッコいい奴だった』空想に縋って自分を取り戻していく」という話だとも解釈できます。ちょっと意地悪な見方ですが。
ただ、「空想かもしれないし、もしかしたら本当かもしれない」って所が本作の遊びというか揺らぎというか、女教皇のヴェールの向こうにある何かなんだろうと思います。
本作を読んだ身内が「ヒロインが生まれ変わっても同じ奴にイビられるのは腹立たしい」「なぜヒロインが奴に復讐する話じゃないのか」と言ってきたことがありました。
わたしはにっこり笑って「それじゃおもしろくない」と答えたものでした。
葉さんもお元気で、お幸せに(*^^*)
第二章(全十二章)への応援コメント
ナチスのことをたくさん調べられていて、かなり歴史に基づいた内容なのですね。オスカーと十朱の運命が交わるときが来るのでしょうか…?主人公がどちらなのか気になります。十朱でしょうか?
作者からの返信
葉さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
三章から読者様が「アレ?」となることが起こってきて、この物語世界で起こりつつあることが明らかになってきますので、是非続きもお楽しみ下さいね(^o^)/
主人公がどっちかっていうのは非常に答え辛い質問で、それ言っちゃうとネタバレになっちゃうので、「W主人公です」とお茶を濁しておきますが、強いて言えば、「メインヒロイン=十朱さん」で書いているつもりです。
エピグラフへの応援コメント
RT企画から来ました。
歴史的傑作と同じタイトルを冠する覚悟と、異なる時代や世界が交錯する多重構造のスケールの大きさに惹かれました。歴史の重みや人間の業、そして理不尽への抵抗といったテーマがどう描かれていくのか。じっくりと拝読いたします。
作者からの返信
わらわらさん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>歴史的傑作と同じタイトルを冠する覚悟
そーなんです。よくもまあ大それたことを、という話です(^^;)
でも原題は「Comedia」(Comedy,コメディ)なんですよ。十四世紀のイタリア人がラテン系のノリで書いた「めっちゃオモロい話」を、二十一世紀の日本人が関西のノリで翻案したのが本作かもしれません。
是非続きもお楽しみ下さい(^o^)/
あとがきへの応援コメント
最初から最後まで全て拝読いたしました!
ミクの人生、背中の痛みの正体、胸元の痣、溝黒との因縁、ラストのパウラとの邂逅
加害性と被害性の同居、これらが全てが静かに確実に動き、最後に回収される
ゆっくり時間をかけて、解消されるのはごく一部というリアルさ
そのどれもに圧倒されました。
序盤をしっかり読んだからこそ、全ての回収がとても気持ちよく頭の中で繋がりました。
素晴らしい作品をありがとうございました。
作者からの返信
式守さん
素敵に感想&レビュー書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
お気遣い感謝です。仰る通り、ほんとは最初から最後まで通読していただきたいのですが、紙の本だと「読者様が好き勝手ページをめくっておもしろそうな所から読む」という読み方ができるものの、WEBだとそれが難しいな~と思いまして、誘導の一文を入れています。
ラストシーンから逆算するような感じで物語が構築されてしまう体験は多くの書き手さんが持っていらっしゃると思うのですが、このお話もそうでして、「オスカーの老いた娘が見知らぬ東洋人女性の仕草にふと目を留める」場面が先にあって、そこに向かって疾走して行った感じです。
最後のエピグラフに「袖触れあうも他生の縁」を置くのも最初から決めていました。
大元にあるのは自分(名倉)が高校の時に実際に書いた小説「静寂の海」と、2010年頃に受けたスピリチュアルセッションの内容なんですけどね。
「どこかの誰かが実際に経験したかもしれない話」ということで、物語を楽しんでいただければと思います。
第三章(全十二章)への応援コメント
ツァール・カトリエーヤ暦の牢獄にいるシャルギエルの場面では、過酷な状況の中でも揺るがない意志と復讐心が強く伝わってきました。
また、一九九五年のミクが授業や日常の中で歴史や思想に触れ、それを自分の内面や創作へと結びつけていく描写が丁寧で印象的です。
特に図書室で資料を書き写しながら物語を構築していく場面は、創作の過程が具体的に感じられ興味深く読み進められました。
現実と創作が重なり合う構成にも惹き込まれますね。
作者からの返信
Romina_さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
この第三章では強烈な新キャラクターも複数登場して、また不穏な作中作も加わり、「この物語世界で何が起こっているか」が徐々に明らかになる所です。
是非続きもお楽しみいただければと思います。
第二章(全十二章)への応援コメント
一九二三年のミュンヘンで、手押し車いっぱいの札束を運ぶエルスベットの場面は、ハイパーインフレの異常さが一目で伝わってきて印象的でした。
オスカーがそこで自然に手を差し伸べることで、彼の理知的で穏やかな人柄も無理なく伝わっています。
また、一九九一年や一九九三年のミクの場面では、授業や修学旅行の中で歴史が急に“自分事”として迫ってくる感覚が丁寧に描かれていて惹き込まれました。
特に折り鶴や鼻をこする仕草が時代を越えて反復されることで、人物や記憶のつながりを感じさせる構成がとても巧みだと思いました。
作者からの返信
Romina_さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
光晴が折り鶴を折るシーンから長崎に帰ったエピソードを挟んで、1993年長崎平和公園に場面転換する所は昔からやりたかったので、わたし自身気に入っている所をちゃんと「いい」と言って下さって嬉しいです。
第一章(全十二章)への応援コメント
ミクが幼少期に見た夢の描写や、「髪は黒く目だけ青い兵士」という不穏なイメージが強く印象に残りました。
また、一九一七年のベルリンでのオスカーの内省は、宗教や国家への疑問と兄の死が重なり、静かな怒りや喪失感が丁寧に伝わってきます。
さらに、一九九〇年の京都でミクがレーテ川の話に触れ、曾祖母の記憶と結びつけて涙ぐむ場面は、過去と現在が繋がる重要な伏線のように感じられ、物語への興味を強く引かれました。
作者からの返信
Romina_さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうですね。「青い目」ってことは欧米人、つまりミクの言う通り「外国の」人で、「兵隊さん」ってことはそれっぽい衣装、つまり軍服を着てるってことです。
うちの家がほんとに、小さい子にもシリアスな洋画やドキュメンタリーを割と見せる家だったので、こういう場面を思いつきました。
第二章(全十二章)への応援コメント
Xから来ました!
聖書や戦争時代の話で、はじめは難しそうだなぁと感じましたが、思ったよりも物語の中に入り込んでいました。
続きが気になるので、また読みに来ます!
作者からの返信
雪月さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>はじめは難しそうだなぁと感じましたが、思ったよりも物語の中に入り込んでいました。
それはよかったです!!
「義務教育~高卒レベルの世界史の知識」と「+α」と「ストーリー性」の配分を考えて、物語のおもしろさを損なわないように気を付けたつもりなんですが、「歴史的背景の説明だけで終わってるやん」みたいなことも言われがちなので(^^;)
よろしかったら続きもお楽しみ下さいね(^o^)/
第一章(全十二章)への応援コメント
ものすごい文才ですね...
私も受験勉強でダンテの新曲とか最後の審判とか覚えましたけど、こんなふうに小説にするとは...非常に興味深くて面白かったです。
ヴィルヘルム2世時代のドイツと1990年代の京都、オスカーとミクがどのように繋がるのでしょうか。左利きではないが鼻を啜るときの癖が一致してるのが非常に気になりますね。
そしてタイトルも新曲とのことで、一個聞きたいのですが、なぜダンテはトスカナ語で描いたのでしょうか。当時のルネサンスはイタリア発祥だと記憶してるので、ラテン語が普通だと受験生時代に思ってました笑
まぁここら辺は余談ですので、こいつ何言ってんだ程度に思ってください笑
とりあえず結構芸術分野が出てきそうなので、マキァヴェリの君主論、ペトラルカの叙情詩集、ボッカチオのデカメロン、転じてペストの歴史なども振り返ってくれそうで勝手にワクワクしてます笑
教養が高まって有意義な時間でした。
また少しずつ読ませてもらいます!!
神曲ならぬ神作をありがとうございます♪
作者からの返信
あおいろぱりおさん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
はい、「青い目の異人さんの夢」と「聖書」(ユダヤ教・キリスト教)辺りは重要になってきます。
仰る通り、ダンテの「神曲」(La Divina Commedia)は14世紀当時学術や芸術に用いられたラテン語ではなく、イタリア・トスカーナ地方の方言トスカーナ語で書かれています。
ダンテ自身は「女性や子供にも簡単に読めるように書いたから『commedia』(comedy,コメディ)なのだ」と述べています。
このトスカーナ語で執筆したという特徴は、ラテン語が絶対的であったこの時代では非常に斬新であり、後々になってもルネサンスの先駆け的存在として捉えられています。
ルネサンスの話じゃないですけど、よかったら続きもお楽しみ下さいね(^o^)/
あとがきへの応援コメント
長い物語を読み終えたあと、まず感じたのは「一つの魂の長い旅を見届けた」という感覚でした。
『神曲』は輪廻転生を扱いながらも、単なる神秘譚ではなく、歴史・倫理・信仰・個人の人生が何層にも重なった物語になっていて、その重みが最後まで一貫していました。ナチス時代の抵抗者オスカーの生と死、現代を生きるミクの苦悩と探求、そしてツァール・カトリエーヤ暦の神話的世界が、最終的には「人はなぜ出会うのか」という問いのもとで一つの流れに収束していく構造がとても印象的です。
特に心に残るのは、この物語が「善悪の単純な裁き」で終わらないことです。
抵抗者の勇気、被害の痛み、加害の連鎖、宗教や思想の光と影、人が人を理解できる限界――それらがすべて同じ世界の中に存在していることを、作者は逃げずに描いていました。そのため物語の終着点も、完全な救済ではなく、「それでも人はまた巡り逢う」という静かな希望になっているのだと思います。
また、個人的にとても美しいと思ったのは、物語の大きなテーマが最後にはごく小さな仕草――「左手の甲で鼻を擦る」――のような細部に収束していくところです。
歴史の大きな悲劇や輪廻の壮大な時間を経ても、人と人の記憶は、こうした小さな癖や笑顔の中に残るのかもしれない。ベルリンの橋の上で交わされる一瞬の微笑みは、その長い旅のすべてを静かに象徴しているように感じました。
あとがきにある「多くの人の心にREACHINGする」という言葉は、この作品にとてもふさわしいと思います。
『神曲』は、読む人によって受け取り方が変わる物語でしょう。輪廻の物語として読む人もいれば、反ファシズムの物語として読む人もいるでしょうし、あるいは「人が人を理解しようとする物語」として読む人もいるでしょう。けれど、そのどの読み方であっても、読後に何かしらの問いや余韻が残る作品だと思います。
壮大なテーマを扱いながら、最後はとても静かな場所に着地する――。
その余韻こそが、この作品のいちばん美しい部分だと感じました。
作者からの返信
板野さん
いやもう、ほんとに、最後までありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
実はなんで「神曲」ってタイトルにしようと思ったのかもう思い出せないんですが、恐らく「魂の遍歴」くらいのことで安直に考え、仮題のつもりで付けたのがそのまま定着したように思います。
釈尊の唱えた「生老病死」「愛別離」「怨憎会」「求不得」、人間の世界で起こる全てのことがここに描かれていると自負しています。
その輪廻から解脱することこそが悟りであり救いであるのだ、と釈尊は説いたわけですが、「それはどんなものなのか」「結局、わたしたちはなぜ生まれて、なぜ死んで、なぜ巡り逢うのか」という問いに対し、自分なりの答えとして書いたのがこの小説、と言えましょうね。
エピローグへの応援コメント
素晴らしいエピローグでした。パウラの長い人生の果てに、父オスカーの記憶がなお静かに生き続けていること、その記憶が家族の言葉や仕草の中で受け継がれてきたことが、とてもあたたかく、切なく描かれています。
とりわけ、「左手の甲で鼻を擦る」仕草がここで再び現れるのは見事ですね。作品を通して何度も積み重ねられてきた小さな癖が、最後には時を超えた再会の合図のように働いていて、胸がいっぱいになりました。
また、パウラが生き延び、結婚し、子や孫やひ孫に囲まれる人生を生きたこと、クリスティアンが牧師になったことも、オスカーの願いやレーテの祈りが長い時間をかけて実を結んだようで、深い慰めがあります。
「父を殺した彼らは未来永劫、全世界から断罪され続ける」という一節には、歴史の正義が簡単には崩れないことへの厳しい確信があって、この作品の倫理の芯を感じました。
そして何より、最後の微笑みの交換が本当に美しいです。確証を与えすぎず、それでいて「巡り逢った」としか言いようのない感覚をそっと残して終えるところに、この物語の品格があると思います。
輪廻転生譚であり、反ファシズムの物語であり、家族と記憶の物語であり、また「聞かれなかった苦しみ」がようやく他者に届いていく物語でもあった本作が、こんなに静かな光の中で閉じることに深く心を打たれました。
作者からの返信
板野さん
一章一章、素敵に感想書いていただき、本当にありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
「『前世』ってものが本当にあるとしたら、それって人類史上に実際にいた人だよね」「本当に生まれ変わるとしたらこんな感じだよね」「『カルマ』というものはあるのか。あるとしたらどういうものか」というのがこの小説の主題です。
ミクの赤痣が消えた理由を、読んでいる人は「神の視点」で察することができるが、ミクは当然知らない。イルシェナーが誰だったのか、誰に生まれ変わったのかも同じく。そこがおもしろい所だと思っています。
第五章のエピグラフ「百年先のあなたに会いたい」の「あなた」とは、ミクのようでもあり、パウラのようでもあり、イルゼのようでもあり、ルナの末裔の少女のようでもあり、他の誰かのようでもある──。
ついに「花が咲き鳥が囀る天国」で巡り逢うものかもしれません。
第十二章(全十二章)への応援コメント
最終章、とてもよかったです。まず2024年の溝黒との電話の場面が印象的で、長年の痛みや怒りを抱えたままでもなお、「よかった」「応援してる」と伝えるところに、ミクがやっと辿り着いた地点の深さを感じました。単純な和解でも赦しでもなく、互いの傷が別のかたちで社会に開かれていく、その複雑さごと受け止めているのがこの作品らしいですね。
また、溝黒の被虐待経験が明かされたことで、過去の加害が免責されるわけではないけれど、「なぜあの人はああだったのか」という問いに一つの陰影が差すのも見事でした。藤枝彩の言葉やシモーヌ・ヴェイユの言葉がここで効いてきて、「苦しむ者を聞く」という主題が、ミクにも溝黒にも、それぞれのかたちで返ってきたように思います。
そして、赤痣が消える描写は本当に美しいです。前章で背中の痛みが消えたことと対になっていて、身体に刻まれていた記憶や因縁が、ようやく少しずつ解かれていく感じがありました。
ラストの2025年ベルリンの場面も素晴らしかったです。老女の空色の目と、ミクの何気ない微笑みが、説明を越えて「また巡り逢った」感覚をそっと立ち上げていて、まさに『糸』の引用が響く締めくくりでした。
輪廻、記憶、加害と被害、抵抗、赦しきれなさ、それでも人が人に手を差し出すこと――そうした本作のすべてが、静かでやわらかな光の中に着地した最終話だったと思います。
第十一章-3 「神々の黄昏」への応援コメント
今回はまさに、これまで積み重ねられてきた記憶と苦痛の核心に触れる回でした。催眠のセッションの中で、少佐としての輪郭が少しずつ具体化していく流れも緊張感がありますが、やはり圧倒的なのは「背中が痛い」というミクの叫びと、それがシャルギエル/オスカーの最期と重なる瞬間ですね。長年ミクを苦しめてきたあの痛みが、ここで銃弾の記憶として回収されるのはあまりにも鮮烈で、輪廻転生譚としての説得力が一気に増したように感じました。
また、1944年のオスカーの獄中場面は本当に痛ましく、ゾーファーブルクとの再会が十年前の因縁の決着としてあまりに悪辣でした。けれど、その中でもオスカーが最後まで屈せず、目隠しも拒んで前を向こうとする姿がとても印象的で、彼の気高さがいっそう際立っています。
家庭の場面も胸に残ります。エルスベットの叫び、パウラの気丈さ、クリスティアンの涙、そのすべてが唐突な「戦争に征く」という言葉の中に押しこめられていて、別れの場面として痛切でした。
ツァール・カトリエーヤ暦側では、シャルギエルとイルシェナーの対立がいよいよ神話的な強度を帯びていて、「神々の黄昏」という題がぴたりとはまっています。
そして、ミクの背中の痛みがこの日を境に消えるという結び方が、とても静かで美しいですね。長く名前を持たなかった苦痛に、ついに意味と由来が与えられた回だったと思います。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
「あなたの階級は何ですか?」のくだりはわたし(名倉)が実際に受けたセッションの記憶に基づいて書いているので、リアルさが伝わるかなと思いました。
そこから「Who am I?」的なゲッベルスの登場、二十一世紀ポムゼルの映画に繋ぐ所は自分で言うのも何ですが、優れていると思います。
この映画を観てこの場面を思いついたのですね。
牢獄や処刑の場面は前からやりたかったし、「オスカーには男の子と女の子が一人ずつ生まれる」のも最初から決めていたんですが、兄クリスティアンが息子クリスティアンに生まれ変わった?話は書き始めるまで全然考えてなかったので、作者としてもサプライズでした。
ただオスカーの身になって考えてみれば息子には兄の名前を付けたいだろうし、傍系親族に似るっていうのもよくある話なので。
物語を書いていて楽しいのはそういう不思議があった時です。
第十一章-2 「ジークフリート」への応援コメント
今回は、催眠によって「少佐」という階級がふっと立ち上がる場面がまず鮮烈でした。ミクの現在の意識が残っているのに、そこへ別の人格の輪郭が静かに浮かび上がってくる感じがとても生々しく、前世が抽象的な観念ではなく具体的な人生として迫ってきます。
同時に、1944年のオスカーとクリスティアンの場面は胸に沁みました。父に似るのではなく、戦死した伯父に生き写しの息子を前にして語る言葉には、家族愛と覚悟とが重なっていて、本当に切ないです。
礼拝の場面も素晴らしくて、「喜びの書簡」がかえって殉教直前の切迫と響き合い、オスカーの祈りがいよいよ重みを帯びてきたように感じました。神に問いながら、それでも自分で引き受けるしかない地点に立っているのがよく伝わってきます。
また、ゲッベルスが私邸に現れる場面の気味悪さも印象的でした。軽薄で愛想よく振る舞いながら、人の心の領域まで土足で踏みこんでくる感じが実に不快で、そのサイン本がオスカーの手に残るのが象徴的です。
さらに2018年のポムゼルの映画のくだりによって、加害の中心に近くいた者の「何も知らなかった」と「それでも責任はある」というねじれた自己認識まで視野に入ってくるのが、この作品の射程の広さだと思いました。
大きな歴史の局面と、家庭の静かな時間と、後年のミクの思索とが、今回は特に密接に絡み合っていた回だったと思います。
第十一章-1 「ワルキューレ」への応援コメント
今回は、2020年の龍堂寺功との場面がまず非常におもしろかったです。前世療法や応答型真性異言の話が、単なる神秘趣味ではなく、「魂の表層に前世人格が生きていて、現世人格を支えている」という一つの仮説として提示されることで、本作全体の輪廻の主題がぐっと理論立てられて見えてきました。ミクがここで躊躇なく「早くかけてほしいです」と言うのも印象的で、長く追ってきた記憶の糸を、ついに自分の手でたぐり寄せようとしている熱が伝わってきます。
一方で、1944年のベルリン側では、ゾーファーブルクの不気味さがいよいよ冴えていますね。因縁の相手の失脚を「最高におもしろい」と言い切る感覚に、この人物の悪意の質がよく出ていて、単なる体制側の人間ではなく、他者の破滅そのものを愉しむ存在として立ち上がっていました。
その対照として、オスカーの家庭の場面がとても美しいです。オレンジのガーベラ、久しぶりに鳴るピアノ、ゴットフリーデのひそやかな感謝や願い――そうした細部が、嵐の前の静けさのように胸に沁みます。とりわけ「詩文の才能が欲しかった」と答えるオスカーの一言には、軍人として生きながら最後まで言葉の側に心を置いていた彼の本質がよく表れていて、しみじみとしました。
ゴットフリーデとの会話もとてもいいですね。彼女の「音楽の才能が欲しい」という願いは、以前の藤枝彩やミク自身の言葉ともどこか響き合っていて、人が別の生でもなお惹かれ続けるものの存在を感じさせます。
物語の大きな緊張が高まる中で、前世を呼び覚まそうとする現在のミクと、家族や使用人に静かに見送られつつ決意を固めているオスカーとが、時間を超えてぴたりと重なる回だったと思います。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>「詩文の才能が欲しかった」と答えるオスカーの一言には、軍人として生きながら最後まで言葉の側に心を置いていた彼の本質がよく表れていて、しみじみとしました。
それこそこの小説の真骨頂で、そう言っていただけてオスカーも大変喜ぶことでしょう。
そしてオレンジのガーベラ、出てきましたね。
「あれ、この花、前にどこかで出てこなかったか?」「『音楽の才能が欲しかった』という台詞、前に誰かが言ってなかったか?」「ということは、このメイドは・・・・」となる所がおもしろいと思っています。
果たしてミラーボールの一面となった前世人格どうしは互いを認識できるのでしょうか・・・・?
第十一章-序 「ラインの黄金」への応援コメント
今回は「序」という位置づけながら、すでに決定的な緊張が満ちていて、終盤へ向かううねりを強く感じました。冒頭のシャルギエルの祈りがまず印象的で、「自分は間違っているかもしれない、だが他にどんな道があるのか」という問いが、そのままボンヘッファーや反ナチ抵抗の倫理とも響き合っていて重いですね。
1944年のレーテとスザンナの場面もとてもよくて、子どもの素朴な言葉と、検閲下の手紙に込められたオスカーの切迫した思いとが並ぶことで、かえって戦時下の不穏さが際立っていました。「私にもしものことがあれば」という一言の切実さには胸が締め付けられます。
また、2020年のミクが大山牧師の説教や資料を通して、ボンヘッファーたちの抵抗を神学的・倫理的に咀嚼していく流れも非常に興味深かったです。ただ「正義の反乱」としてではなく、「悪であることを知りつつなお引き受ける」という次元で捉えているところに、この作品の思索の深さが出ています。
さらに、ツァール・カトリエーヤ暦側のイルシェナーの黒猫人形のくだりは、奇妙に滑稽なのに、その背後に暗殺計画や粛清の気配があるせいで、却って不気味さが増していました。こういう悪趣味さと軽薄さが、権力の側の恐ろしさとして描かれているのが印象的です。
終盤の井内との「ワルキューレ」談義もよかったですね。ミクが歴史を“知識”としてではなく、抵抗の連なりとして自分の言葉で語っているのが生き生きしていて、現代の労働運動と反ナチ抵抗が静かに重なって見えました。
全体として、思想・信仰・友情・家族愛のすべてが「ヒトラーを殺すべきか」という一点に収束していく、たいへん密度の高い序章だったと思います。
第十章(全十二章)への応援コメント
今回は、1942年の逃亡劇と2019年のタロットの場面とが、まるで一枚の鏡の表裏のように重なっていて、とても引きこまれました。イサク一家を逃がそうとするオスカーの行動には切迫感が満ちているのに、その只中でなお、イサクが研究の原稿を取りに戻ってしまうくだりがあまりに痛切です。命が懸かった状況でもなお手放せないものがある、という人間の在り方がここでは悲劇として現れていて、胸に深く残りました。
そして、その悲劇の果てにいるのがゾーファーブルクであることが、いっそう残酷ですね。ただ撃つだけでなく、死者の持ち物を奪い、さらにそれを利用して次の加害に繋げようとする冷たさが、この人物の底知れなさを際立たせています。
一方で2019年の亜紗子との場面は、神秘的でありながらどこか親密で、重い歴史の章に不思議な光を差しているようでした。「審判」と「女教皇」という二枚のカードが、この作品の主題――魂の継続、隠された真実、記憶の回復――をそのまま図像化しているようでとても美しいです。
亜紗子がユダヤ人男性の前世を語るくだりも印象的で、ミクと彼女がここで出会ったこと自体に、偶然以上の因縁を感じさせます。
章全体を通して、歴史の闇の中で失われたものと、時を越えてなお明かされようとする秘密とが、静かにせめぎ合っているような回でした。
作者からの返信
板野さん
毎度毎度、素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
「さくらんぼ」という謎のワードに導かれ、三つの世界がついに交差して、この小説全体の一種の「種明かし」がされるような三箇章でした。
「金髪碧眼の人が怖い」「前世はユダヤ人だった」亜紗子のエピソードは十一章の龍堂寺功のモデルになった人がわたし(名倉)に語ってくれた臨床例を基にしています。ややこしい。
その人はホロコーストで死んだことまで思い出したらしいです。輪廻転生の神秘。
第九章(全十二章)への応援コメント
今回は、1938年の「水晶の夜」と2018年のヘイトデモが、時代も場所も違うのに恐ろしいほど似た構図として響き合っていて、非常に強い章でした。イサクの家に石が投げこまれ、幼いインゲが「神様、わたしたちが何か悪いことをしたの?」と呟く場面はあまりにも痛切で、理不尽な排除が子どもの心にまで食いこんでいく残酷さが胸に残ります。
そして1939年のエルスベットのご近所づきあいの場面がまた見事ですね。露骨な暴力ではなく、何食わぬ顔で偏見と加害を日常の会話に織りこんでいく空気が描かれていて、「仕方ないわね」という一言の冷たさがひどく現実的でした。大きな悪はこういう平凡な言葉の中で支えられてしまうのだと感じます。
2018年の東京では、その構図がそのまま現代のヘイトスピーチと街頭の暴力に接続されていて、ミクがただ歴史を調べているのではなく、その只中で傷つきながら立っていることが鮮明になります。プラカードを壊され、転ばされ、罵声を浴びせられながらも、「負けるもんか」と踏みとどまる場面には、静かな怒りと意思の強さがあって、とても印象的でした。
さらに1940年のロストック港で、オスカーがユダヤ人一家を出国させる場面は本当に胸が熱くなります。派手な英雄譚ではなく、検問所での一言一言、書類一枚、同行のふるまいのすべてに命が懸かっている感じがあって、まさに「セーターを一針一針編むように」社会を変える営みの具体として立ち上がっていました。
最後に、デモを終えた夜のミクの心に、オスカーの行いと「魂の不滅」の感覚が明るく燃えあがる締め方がとても美しいです。過去の抵抗と現在の抵抗が、思想としてだけでなく魂の継承として結ばれていく回だったと感じました。
第八章(全十二章)への応援コメント
今回はついに、ミクが「シャルギエル」と現実の自分とのつながりをはっきりと掴む場面が描かれていて、とても大きな転換点だと感じました。霊媒・堂本あやかの口から語られる人物像が、高校時代に書いた「静寂の海」の主人公と重なっていくくだりは、記憶と創作と前世が一気に接続されるようで、読んでいて鳥肌が立ちます。
しかもその人物が、単なるロマンチックな前世ではなく、「軍人でありながら体制に違和を抱き、詩や手紙や家族を愛した人」として立ち上がってくるのが、この作品らしい重みですね。ミクがそれを「わたしだけの特別感のある、大きな喜び」と受け止める感覚もよくわかって、長く説明のつかなかった衝動に形が与えられる瞬間の輝きがありました。
一方で、2018年の壇九浄との対話が入ることで、この体験がただ神秘的な感動だけで終わらず、きちんと懐疑に晒されるのもとても良いです。壇の問いかけは鋭いのに冷酷ではなく、「証明できないけれど、それが生きる励みになるならいい」という着地が、かえってこの章の奥行きを深めているように思いました。
「全ては既に書かれている。だが、書かれたものを再び生きるのが我々の運命だ」というエピグラフも、この章ではひときわ鮮やかに響いています。かつて小説として書いたものが、実は忘れられた生の反復だったのかもしれないという感覚が、本作の核心にぐっと近づいた回でした。
第七章(全十二章)への応援コメント
今回は、2017年のミクと藤枝彩の文通がとても胸に残りました。会ったこともない相手なのに、「わかってるよ」と届く言葉が、長いあいだ誰にも信じてもらえなかった傷にそっと触れてくる感じがして、本当に大きな救いとして描かれていますね。彩の文章が美しく、しかも相手の痛みを安易に意味づけしないところに、彼女自身もまた深く傷ついてきた人なのだと伝わってきました。
また、1936年のオスカーの手紙も素晴らしかったです。皮肉や警戒心を滲ませつつも、どこかユーモアを失わず、自分の置かれた状況を冷静に見つめているのが実に彼らしいですね。「我々に必要なのは正義感だ」という言葉や、表向きは栄転でも実態は左遷だと見抜いている感覚に、この時代を生きる彼の知性と緊張感がよく出ていたと思います。
2018年のユニオン事務所の場面も印象的で、ナチス時代の反体制活動と現在の労働運動が、ミクの中では地続きのものとして繋がっているのが面白いです。井内とのやり取りには軽やかさがあるのに、「わたしはやってたよ」という一言がふっと重みを帯びて響いて、輪廻の主題が何気ない会話の中から立ち上がってくる感じがありました。
さらに、ラビの一家の祈りの場面は短いながらとても美しく、外の暴力的な世界と、家の中の静かな信仰の時間との対比が鮮やかです。その直後に置かれる、馬を借りて森で本を読むオスカーの場面もまた、彼の本質が戦いや権力よりも、言葉と静かな自由の側にあることを感じさせて好ましかったです。
重い歴史の気配をたたえながらも、人が誰かを理解しようとすること、心の静けさを守ろうとすることの尊さがよく見える章でした。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>ナチス時代の反体制活動と現在の労働運動が、ミクの中では地続きのもの
そうなんです。また中島みゆきなんですが、「彼女の生き方」という歌の中の「思い通りには動かない 世の中なんて何もかも だけどあたしだって世の中の 思い通りなんか動かない」という詞句で読み解けるかもしれません。オスカーの信念も、ミクの生き方も、ラビ・イサク一家の祈りも。
或いはみゆき自身がマハトマ・ガンジーの「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」という言葉から影響を受けているのかなと思ってみたり。
オレンジのガーベラと藤枝彩さんは覚えておいて下さいね^^
第六章(全十二章)への応援コメント
この章は、ミクの過去の傷と現在の思索、そして1930年代のヨーロッパの不穏な空気が静かに重なり合う構成がとても印象的でした。特に2008年の精神科医・田淵との対話は、これまでの章の中でも読んでいてほっとする場面で、彼がミクの経験を「いじめ」とはっきり言語化し、真剣に耳を傾ける姿に救いのようなものを感じます。
一方で、ザイサーの哲学・道徳・政治をめぐる冷静な議論は、理知的でありながらどこか不穏で、権力者の思考としての危うさが滲み出ているのが興味深いです。1935年の教会でヒトラーを神格化する説教の場面も、宗教と政治が結びついたときの恐ろしさを鮮やかに描いていて、歴史の空気が生々しく伝わってきます。
さらに終盤の京都・高台寺の地獄絵図の場面では、「人に絶望を与えた者も同じ絶望の中に置かれるべきだ」という感情が、ミクの個人的な記憶と人類史の暴力の問題を結びつけていて、とても深い余韻を残しました。
イルシェナー、ゾーファーブルク、ミクのそれぞれが「忘れない」と鏡に向かって呟く構図も美しく、時代も世界も違う人物たちの執念や記憶が一本の線で繋がっていくように感じられる章でした。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>特に2008年の精神科医・田淵との対話は、これまでの章の中でも読んでいてほっとする場面で、彼がミクの経験を「いじめ」とはっきり言語化し、真剣に耳を傾ける姿に救いのようなものを感じます。
それは本当によかったです(*^_^*)
ミクも田淵先生も喜ぶでしょう(ノ*´▽`*)ノ
この章は中島みゆきの「宙船」をイメージして書いています。よかったら聴いてみて下さい。
エピグラフ(巻頭の引用文)に使ってもよかったのですが、みゆきは他の章で使っているのでだめでした。
第五章(全十二章)への応援コメント
今回は、1933年のベルリンの拘置所で起きた出来事がとりわけ強烈でした。ゾーファーブルクの暴虐と、それを前にして何もできないオスカーの無力感が生々しく、彼の倫理観と時代の狂気との落差が胸に重く残ります。
その一方で、2017年のミクが刑法改正の瞬間に立ち会う場面は、長い時間を隔てて「声を上げること」の意味を回復していくようで印象的でした。過去の暴力と現在の法改正が静かに呼応している構図がとても力強いですね。
また、ルーテル教会での「神は我が櫓」の場面は、第一章のオスカーの記憶とも響き合い、信仰や抵抗の歴史が一本の線としてつながっていく感覚がありました。
さらに、1935年の手紙に描かれるオスカーの家庭の温もり――パウラの姿や、生まれたばかりの息子クリスティアンへの想い――が、この不穏な時代の中でいっそう切実に感じられます。
ゾーファーブルクがSS側に迎え入れられる場面の不気味な高揚と、オスカーの静かな良心の対比も鮮やかで、この先の歴史の暗転を予感させる章でした。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
第二章で安藤先生が注釈してる通り、ナチス体制下での女囚への性暴力っていうのは実際にあったみたいで、それと自分(名倉マミ)が実際に経験した2017年の刑法改正の場面を繋ぐとおもしろいなと思いつきました。
男性であってまだ辛うじて体制側であるオスカーと、女性であるミクでは性暴力に対する立ち位置や受けとめ方がまた違っていて、でも思いは時を超えて一つ、というように伝われば幸いです。
第五章(全十二章)への応援コメント
RT企画参加ありがとうございました。
おすすめしていただいた3章~5章読ませて頂きました。
始めに、話一つ一つの密度がとても濃く、独特の世界へ引き込む作者様の文章力に卓越しました。
歴史に疎い私ですが、すごいためになるというか……すいません、どう伝えたいことを表現すべきか判らず(;´д`)
勉強になるといった方が表現的に近いかもしれません。
それだけ、作者様の知識量がすごいのと、それを文章として構成してるのが素晴らしいと思いました。
複数の時代とそこで生きる人々の視点やミク視点を行行き来し、その中で鮮やかな情景描写や登場人物たちの苦悩や考え、葛藤がヒシヒシと伝わり、非常に心に苦しい場面も……
特に5章の1933年ドイツと現代日本の対比が結構女性としては胸にぐっとのし掛かる気持ちになるもので……
その時代では、そういったのが当たり前とは言って良いのかわからないのですが、価値観がやはり現代とは違う。女性の権限やオスカーの暴力を止めることは出来ない女性を助けられない。ただ報告するだけしか……
善もまた無力。といいますか、結構感情移入してしまい辛かったです……(すいません、凡庸な感想しか書けず汗)
でも、1933年頃のナチスによる暴力は露骨でもう判りやすい程に【暴力】ですが、現代も根本的な身体への暴力とかではないのですが、暴力がないだけで、抑圧?という暴力はやはりあるんだよな、と感じました。
たどたどしい文章での感想ですいませんm(__)m
改めて物語を読ませて頂き、ありがとうございましたm(__)m
作者からの返信
ShinAさん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
歴史小説も外国が舞台の小説も初めてで、色々調べて「これでいいのかな」と手探りしながら書いたので、そう言っていただけると嬉しいです(*^_^*)
女性には女性の、男性には男性の生き辛さが時代や国を問わずにあり、身体構造の差異や社会的地位の優劣から、「男性から女性への暴力」「社会全体での女性への抑圧」というものがはっきりと存在する。その辺りを感じ取っていただけたら幸いです。
2017年の刑法改正の場にはわたしも実際に立ち会ったので、その経験をそのまま書いています。今回このような形で小説にすることができ、またShinAさんのような読者様にも出会えて本当によかったです。
もしよかったら残りの部分も読んでみて下さいね(^o^)/
「どこから読んでもおもしろい」金太郎飴みたいな小説になっていると思います。
第四章(全十二章)への応援コメント
今回はとりわけ、1932年ベルリンの暴力の気配と、1999年のミクの大学生活における息苦しさが、痛ましいほど鮮やかに重なって見えました。大きな歴史の抑圧と、身近な共同体の中で行われる排除や侮蔑とが地続きのものとして描かれていて、胸に迫るものがあります。
その一方で、八谷先生のまなざしだけが静かな救いとして差し込むのが印象的でした。こうした暗い章だからこそ、人の理解や言葉のあたたかさがいっそう強く残ります。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>八谷先生のまなざしだけが静かな救いとして差し込むのが印象的でした。
>人の理解や言葉のあたたかさがいっそう強く残ります。
あんまり「そうなるように書こう」と意図はしていませんでしたが、そのように感じていただけてよかったです。
他の方のコメントの所に書いていますが、「青春祭」は実際に大学の講義で観たもので、その場面をそのまま書いています。
第三章(全十二章)への応援コメント
今回は、ミク自身の創作「静寂の海」と、1931年ベルリンの現実とが響き合っていく構成がとてもおもしろかったです。自分の中にある得体の知れない記憶や執着が、物語という形で先に現れてしまう感じが実にスリリングで、「思い出せないだけで、忘れてはいない」という章題の言葉が深く沁みました。
とりわけゾーファーブルク/イルシェナーの不穏な美しさは強烈ですね。ミクの創作上の悪役として生まれたはずの存在が、現実の歴史の側にも姿を見せるくだりには、ぞくりとする魅力がありました。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうなんです。「『静寂の海』の登場人物であるはずのイルシェナーらしき男が歴史パートに出てくる、ミクはその人のこと知らないはずなのに、なんで?」となる所がおもしろいのです。自分で言うのも何ですが。
第二章(全十二章)への応援コメント
今回はとりわけ、時代も土地も異なる出来事が「折り鶴」と「輪廻」というモチーフで静かに結び合っていく手つきが見事でした。オスカーとエルスベット、そして光晴の食卓の場面はあたたかく愛おしいのに、その後の長崎の場面を思うと胸が締め付けられます。
また、1990年代のミクの学校生活にある息苦しさと、歴史の中の抑圧や暴力が地続きのものとして響いてくるのも印象的でした。個人のささやかな痛みと、時代そのものの傷が重なって見える章だったと思います。
作者からの返信
板野さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>今回はとりわけ、時代も土地も異なる出来事が「折り鶴」と「輪廻」というモチーフで静かに結び合っていく手つきが見事でした。
>歴史の中の抑圧や暴力が地続きのものとして響いてくるのも印象的でした。
>個人のささやかな痛みと、時代そのものの傷が重なって見える章だったと思います。
そうなんです。「The personal is political」(個人的なことは政治的なこと)という言葉がわたしは割と好きなんですが、そんなことを感じ取っていただけたら幸いです。
第一章(全十二章)への応援コメント
ベルリンと京都、そして時代を跨いで語られる構成がとても印象的でした。兄を戦争で失ったオスカーの内面の独白には、信仰や国家への疑念、そして言葉を愛した兄への思慕が重なり、静かな悲しみが深く響いてきます。
さらに「レーテの川」というモチーフが、1917年の思索と1990年のミクの体験を繋ぐように置かれているのが美しいですね。鼻を擦る仕草まで重なる場面には、輪廻や記憶の奥に潜むつながりを感じさせる不思議な余韻がありました。
作者からの返信
板野さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
そうなんです。「レーテの川」と「外国の兵士の夢」がキーなのです。
少年と「国家」との関わりが第二章以降、どのように展開するのか、是非続きもご覧下さい。
プロローグへの応援コメント
月のない夜、幼いミクの啜り泣きから始まる導入がとても印象的ですね。京都の家庭の静かな情景が丁寧に描かれている分、「髪は黒くて目だけ青い外国の兵隊」というイメージがふっと差し込まれる瞬間に、不思議な余韻が残ります。
しかもその出来事を、のちに誰も思い出さないという締め方が実に意味深で、輪廻や記憶の奥底に眠るものを予感させる、静かなプロローグだと感じました。
エピグラフへの応援コメント
冒頭のエピグラフとして、とても象徴的な言葉が置かれましたね。
「太陽の下、新しいものは何一つない」という一節が、本作のテーマである輪廻や反復の感覚と静かに響き合っているように感じました。
これから語られる物語が、時間や人生の巡りの中でどのように展開していくのか、導入としてとても意味深い一節だと思います。
第五章(全十二章)への応援コメント
自主企画に参加いただきありがとうございました
第5章まで読ませていただきました
私はアンネの日記を読んでからナチスについて気になって調べていた時期があったので、十朱さんに少し共感しました
言い回しが素敵で、海外文学を読んでいるかのようでした✨
作者からの返信
黒猫。さん
>言い回しが素敵で、海外文学を読んでいるかのようでした✨
素敵に感想書いて下さり、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>アンネの日記を読んでからナチスについて気になって調べていた
そうなんですよ。怖いけど釘付けになるんです(-.-;)
二十世紀後半以降の創作物における「悪の組織」のアーキタイプってナチス親衛隊だと思います。
よろしかったら続きもご覧下さいね(^o^)/
第一章(全十二章)への応援コメント
ベルリンの教会の場面が、最初に情景として強く浮かびました。
ステンドグラスや夜気の描写が派手に光るのではなく、薄く弱い光のまま続いていく感じが、この作品全体の温度そのものに思えて、読んでいる間ずっと胸の奥が重かったです。
音で残ったのは讃美歌でした。
信仰の歌というより、「敵を悪魔化する言葉の構図は、どの時代のどの国でも繰り返されるんだな」と感じてしまって、静かなのに逃げ場のない圧がありました。
戦争が“遠い出来事”としてではなく、距離を保ったまま迫ってくるのが怖い。
絵画のくだりも印象的で、薔薇のヴェールを付けたベアトリーチェの美しさに惹かれる一方で、ダンテが水を飲もうとする姿がどこか恐ろしく見えました。優しさなのに、人間の価値観とは違う優しさというか……救いと同時に、何かを切り離してしまう行為にも見えて。
「忘れること」は残酷だけど必要、という感覚が残りました。
正直、時代や引用が示す“繋がり”の核心までは教養が追いつかず掴みきれなかったのですが、それでもレーテ(忘却)のモチーフだけで、読後に静かに考え込まされました。
文学好きの方ほど、もっと深い層まで読める作品だと思います。
美しい余韻でした。
......という感想をあらすじ読まずに書いたんですが、え待ってください実話ベース!?
作者からの返信
牛☆大権現さん
素敵に、また興味深く感想書いて下さり、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>ダンテが水を飲もうとする姿がどこか恐ろしく見えました。
そうなんです。よかったら検索で見てみて下さい。わたしのXアカウントのヘッダーに掲げているのもこの絵です。
わたしは十年ほど前、美術展で実物を見ました。結構大きな絵だったと記憶しています。綺麗なんだけど、どこか「怖い」んですよ、この絵。
>「敵を悪魔化する言葉の構図は、どの時代のどの国でも繰り返されるんだな」
興味深い・・・・。
わたしはここで歌われている「悪魔」ってもっと普遍的な、「人類の敵」みたいなやつじゃないかな、少なくともオスカーの意識の上ではそうだと思って書いたんですが、牛☆大権現さんの解釈や感じ方が間違っているとかでは全然なくて、寧ろおもしろい、鋭いと思いました。
ではその「悪魔」「人類の敵」ってのはどんな奴で、具体的にいつ頃、どのように現れるのでしょう?というのがこの物語の核心でもあります。
>え待ってください実話ベース!?
すいません、意表を衝かれて笑っちゃいました。そうなんです。
第二章以降、読み進めていけば何となく、「こういうことかしら?」とわかってくるかもしれません。
第三章以降、「金髪美形」も出てきますので、よかったら読んでみて下さいね(^o^)/
第一章(全十二章)への応援コメント
読ませていただきました。
『神曲』第一章は、時空を超えた重層的な構成とあまりにも鮮烈な「魂の反復」の描写に、深い溜息が出るほどの衝撃を受けました。プロローグで蒔かれた記憶の種が、1908年のベルリンと1990年の京都という二つの地点で恐ろしいほどの緻密さをもって芽吹き始める様子には圧倒されるばかりです。第一次世界大戦前夜、神に似せて造られたはずの人間が殺し合う地獄を生きるオスカーが、兄クリスティアンの死を通じて抱く「復活なんてない、死ねばそれっきりだ」という絶望的な無神論は、冒頭で提示された東洋的死生観への痛烈なカウンターとして機能していますが、そのオスカー自身が「右利きなのに鼻を擦る時だけは左手」という無意識の癖を持っている描写が、彼が否定しようとした魂の継続を逆説的に証明しており、その皮肉な符号に鳥肌が立ちました。
メーテルリンク、ルター、ダンテ、そしてミケランジェロといった歴史的・文学的な象徴を織り交ぜながら物語が「忘却(レーテ)」というキーワードへ収束していく流れは実に見事で、1917年のオスカーが論破しようとした魂の主体という問いが、1990年の京都で画集を開く少女ミクの姿に重なる構成に感嘆いたします。「前世の憂いを忘れることは幸せなのか」というミクの素朴な疑問は、戦火に散ったクリスティアンや憂い多き人生を送った曾祖母・栄子の歩みを包み込むような優しさと、同時に逃れられない業の残酷さを浮かび上がらせていました。ローゼンシュテルン家の軍人的規律への抵抗と、京都の女系家族の中に流れる繊細な性質が、左手の癖や画集という触媒を通じて同じ魂の旋律を奏でていることが示唆される瞬間の叙情性は素晴らしく、まさに一作で全てを御用達できるという冒頭の自信に違わぬ密度を感じさせます。
広大な魂のクロニクルへと誘う完璧な航海図となったこの章を経て、ベルリンの空を救いの翼で翔びたいと願ったオスカーの想いが、現代のミクの中でどう形を変えていくのか興味が尽きません。クリスティアンが完成させられなかった小説や予言された人類の災いの続き、そして現実主義者の叔母・千歳がこの壮大な因縁の輪の中でどのような役割を果たすのか、その展開を心から楽しみにしております。次は、ついにミクが「自分は誰の生まれ変わりなのか」という直感に直面するシーン、あるいは戦地へと向かわざるを得なかったオスカーが死の淵でレーテの川を幻視する劇的な瞬間をぜひ読み進めてみたいです。
(2話分の感想を書かせていただきました。2話分の感想は届きましたか?内容を外しまくりの感想だったら本当にすみません。)
作者からの返信
akita11さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
メーテルリンクの「青い鳥」を読んだことがない方は是非読んでみて下さい。わたしは「幸福の花園」と「未来の王国」の場面が特に好きです。
プロローグへの応援コメント
読ませていただきました。
『神曲』プロローグは、これまでの物語が持っていた「動」のエネルギーとは対照的に、静謐でどこか湿り気を帯びた「静」の神秘が同居する、極めて文学的な導入に深く引き込まれました。冒頭の軽妙な口上から一転、1983年の京都という具体的かつ叙情的な舞台設定への切り替わりが鮮烈であり、雨を「ぴりぴり」と形容する肌に触れるような質感の描写が、これから語られる輪廻転生という壮大なテーマが単なる空想ではなく、私たちの住む世界の延長線上にある事実なのだという強烈なリアリティを与えています。
5歳のミクが語る「髪が黒くて目だけが青い外国の兵隊」というイメージの具体性は、えも言われぬ不気味さと寒気を誘い、それを子供特有の夢として片付ける大人たちの日常を描きつつも、読者にはそれが「存在の深き眠り」から漏れ出した前世の記憶であることを確信させる構成が巧みです。誰一人としてその出来事を思い出すことはなかったという締めくくりが、逆にその記憶が消えたのではなく、深層心理の底で静かに発酵しながら後の運命を狂わせていく「嵐の前の静けさ」を象徴しており、東洋的な「業(カルマ)」や円環の理という重厚な背骨を物語に添えています。
個人の人生という枠組みを超え、幾層にも重なる魂の歴史を紐解くスケールの大きなロマンの幕開けに、言いようのない高揚感を覚えます。小学校に上がる前の数年間に蒔かれた記憶の種が、ミクの成長と共にどのように再燃し、あの「青い目の兵士」の悲劇的な過去と現在がどう結びついていくのか、その神秘的な続きが気になって仕方がありません。次は、成長したミクが忘却の彼方にあったはずの記憶と予期せぬ形で再会し、自らの魂に刻まれた宿命を自覚し始める決定的な瞬間をぜひ読み進めてみたいです。
作者からの返信
akita11さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>成長したミクが忘却の彼方にあったはずの記憶と予期せぬ形で再会
>輪廻転生という壮大なテーマが単なる空想ではなく、私たちの住む世界の延長線上にある事実
>東洋的な「業(カルマ)」や円環の理
そうなんです。それがこの物語の「肝」なんですね。
第五章(全十二章)への応援コメント
読ませていただきました。
プロローグから第五章まで読みました。感想は第三章から第五章までを書かせていただきます。
一九三〇年代のナチス・ドイツという「過去」と、一九九〇年代から二〇一〇年代の日本という「現在」が、単なる歴史の対比を超えて、一つの巨大な「魂の曼荼羅」のように織りなされていく展開に、ただただ圧倒されました。
物語の随所に散りばめられた「符号」は、読者の心に深く刺さります。オスカーが同僚ゾーファーブルクに対して抱いた生理的な嫌悪感は、十朱が大学で出会う溝黒への拒絶反応と分かちがたく結びついており、それは単なる「気の合わない人」のレベルを超え、かつて魂を蹂躙した者への本能的な警鐘のように響きます。ゾーファーブルクの「黄緑の目」と、十朱が小説で描いた冷酷な将校イルシェナーの瞳の色が重なった時、フィクションだと思っていた物語が、実は十朱の魂が隠し持っていた「実録」であったことが示唆され、戦慄を禁じ得ませんでした。
また、第四章から第五章にかけて描かれる「性の抑圧」と「女性性」を巡る戦いは、物語に痛烈なリアリティを与えています。竜平による「男だから部長」という無自覚な差別、そして臨床心理士・折田による「女性性を受け入れろ」という暴力的なまでのアドバイスは、形を変えた「強制」であり、十朱の魂をさらに追い詰めていきます。ここで、一九三三年の拘置所でゾーファーブルクが共産党員の女性に加えたであろう蛮行と、現代の日本で十朱が直面する精神的な抑圧が、同じ「弱者への蹂躙」として共鳴します。だからこそ、二〇一七年の東京で十朱が立ち会った刑法改正の瞬間は、百年の時を超えた「魂の復讐」であり、名もなき犠牲者たちへの「救済」でもあったのだと感じ、目頭が熱くなりました。
さらに、第五章で描かれるルーテル教会の礼拝シーンは、この物語に深い精神的な奥行きを与えています。ナチスに抵抗したボンヘッファーの精神が、現代の十朱の孤独な闘いとリンクし、「神は我が櫓」の旋律が時空を超えた連帯を奏でます。オスカーが友人レーテに宛てた手紙の中で語る「心の正しい、やさしい女性に育ってほしい」というパウラへの願い。その祈りにも似た慈愛が、もしや現代の十朱の中に、あるいは彼女が救おうとしている「誰か」の中に形を変えて生きているのではないかという予感が、物語への没入感を一層強めています。
十朱が高校時代に書いた「静寂の海」という小説は、前世で言葉にできなかった絶望や、目撃してしまった罪悪感を浄化するための儀式だったのかもしれません。溝黒という「鏡」のような存在によって一度は筆を折らされた十朱が、再び自らの過去と向き合い、大山牧師に「生まれ変わり」を問いかけるまでの軌跡は、まさに地獄から煉獄への歩みのようです。オスカーという「正義を貫こうとして無力感に苛まれた男」の記憶と、十朱という「その記憶の断片を抱えながら、現代の不条理と戦う女」の人生が並走し、ついに因縁が収束し始める予感に胸が震えます。ゾーファーブルクの生まれ変わりは果たして誰なのか、そしてかつての愛しき人々は今どこにいるのか気になりました。(内容を理解できずに外しまくりの感想だったら本当にすみません。)
作者からの返信
akita11さん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>ここで、一九三三年の拘置所でゾーファーブルクが共産党員の女性に加えたであろう蛮行と、現代の日本で十朱が直面する精神的な抑圧が、同じ「弱者への蹂躙」として共鳴します。だからこそ、二〇一七年の東京で十朱が立ち会った刑法改正の瞬間は、百年の時を超えた「魂の復讐」であり、名もなき犠牲者たちへの「救済」でもあったのだと感じ、目頭が熱くなりました。
よかったです。わたし実際、この場にいたのでその経験をそのまま書いたのですが、第五章のエピグラフである米津玄師の「さよーならまたいつか!」の歌詞とも、2024年度上半期のNHK朝の連続テレビ小説「虎に翼」の内容とももちろん共鳴するように書いています。
「虎に翼」は日本で初めての女性裁判官となったヒロインを伊藤沙莉が演じた、朝ドラとは思えないハードロマンで、「さよーならまたいつか!」は米津がドラマの脚本をよく読みこんで書き下ろした主題歌です。
>溝黒という「鏡」のような存在によって一度は筆を折らされた十朱が、再び自らの過去と向き合い、大山牧師に「生まれ変わり」を問いかけるまでの軌跡は、まさに地獄から煉獄への歩みのようです。
そうです。そしてミクが大山牧師に問いかけたこの夜は、あの少年だったオスカーが心の中で先達マルティン・ルターに問いかけた夜からちょうど百年経っているのです。
べつに実験的小説のつもりはないんですが、人種・国籍などは別としても、「男性から女性への転生」を描くだけで非常に多くの洞察を与え得ると思っています。本作の場合ですと、特に作者と作者の分身であるヒロインがフェミニズムの思想を持っているので、「男性には男性の生き辛さがあり、女性には女性の生き辛さがある」と強調しがちな表現になっています。
竜平のようなあからさまな性差別主義者を支持する人はさすがに少ないと思うのですが、どちらかというとヒロインよりも、須美や折田や「コクチュウ」の同級生たちに共感する方もあるかもしれません。
「それでも、わたしはそういうの嫌なの」という気持ちをわたしもミクも大切にしたいし、他の人にも大切にしてほしいと思いますし、「わたしはミクの気持ち、すごくよくわかりました」と言って下さる方がいらっしゃるととても嬉しく、励みになります。
第四章(全十二章)への応援コメント
青春祭もご存知で…!?
中国に関しては私も個人的な興味から文献を漁る事がありますが、中国だけでなく、その他外国についても話せる方が文化大革命についてここまで深く作品に落とし込むのは見たことがないです。
一体何冊本読んでるんですか!?すご!!
作者からの返信
エルフェニア大使館さん
沢山のコメントとレビューも頂き、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
「『青春祭』知ってるよ」と言って下さった方は初めてです。
実際に大学の講義で観たので、この場面はそれをそのまま書いていますね。
共産主義者が迫害される場面からスタートして、歴史上、共産主義者が迫害する側に回ったケースに繋ぐ手法は自分でもなかなかうまくやれているかなと思っています。
第二章のハイパーインフレの所に書いて下さった「当時の国民の生活をこの目で見たようだ」というのがとても嬉しい一言でした(*^_^*)
第五章(全十二章)への応援コメント
む、難しい。けど面白いです。月並みな感想ですみません(^_^;)
エピソード中にエボシの名前が出て来ましたが、自分も好きなキャラです。
ナウシカのクシャナといい、宮崎監督は強い女性キャラを魅力的に表現するなあ……。
作者からの返信
桐沢さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>月並みな感想ですみません(^_^;)
ちっとも謝ることはありません。とっても嬉しい感想です(*^_^*)
エボシ御前を「フェミニスト革命家」と定義するのはちょっと大胆かなと思ったんですが、宮崎監督自身が「エボシが男性だと単なる『経営者(資本家)』になってしまう」「女性だからこそ『革命家』たり得た」と語っておられたことが念頭にありました。
是非最後までおつきあい下さいね(^o^)/
楽しんでいただけたら幸いです♪
第一章(全十二章)への応援コメント
ああ、ここにきて「ぎっちょ」のことに繋がるんだ。
私自身が「ぎっちょ」なので読んでて嬉しくなりました。
さらに東洋的な輪廻転生を信じているので尚更です。
文章の書き方が外国人作家のようでそれからどう繋がっていくのかと想像して読んでいくのが面白いです。
作者からの返信
takiさん
>文章の書き方が外国人作家のようで
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
百年前のドイツの軍人一家に生まれた少年と、現代日本の女系家族に生まれた少女に共通する小さな仕草、これはもしや・・・・と第一章で気づかれる読者様は勘のいい方です。
>東洋的な輪廻転生を信じているので尚更です。
それはよかったです!是非最後までお楽しみ下さい(^o^)/
第五章(全十二章)への応援コメント
登場人物に共感して、とくに性別に関する話が読んでいてとても心苦しくなりました。没入させるのが上手で素敵です👏😭
ここまで読んだ理解力のない私の考察?ですが、これって輪廻転生のお話なんでしょうか...
噛めば噛むほど味のする小説ですね!
作者からの返信
inasaさん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>これって輪廻転生のお話なんでしょうか...
そうですね^^「誰が誰の生まれ変わりなのか」トランプの神経衰弱でもするような気持ちで楽しんで読み進めていただければと思います。
>登場人物に共感して、とくに性別に関する話が読んでいてとても心苦しくなりました。
そうでしたか・・・・(・_・。)
今世紀になってからはあまりそんなこともないですが、ミクが青春時代を過ごした頃はまだ、「女の子はお淑やかでなければならない」「自己主張してはならない」というような風潮が強かったんですね。
そこから1933年ゾーファーブルクの非道~2017年法改正へと繋ぐ場面は自分としては思いを込めた所なんですが、人によっては( ゚д゚)ポカーンとなるみたいなので、「共感した」「心が動いた」という言葉を頂けると嬉しいです。
いくらイケメンでも「性暴力は『してもらう』」ものな男は許せないな(-_-#)
第三章(全十二章)への応援コメント
まだ読み途中ですが、コメント失礼します!
とても独創的で、歴史好きにはたまらないんだろうなと思いました。
歴史を深く知らない私でも、場面の移り変わりを見ているとタイムスリップをしているようで面白いです!
愛香ちゃん、イケメンはいいよな、わかるよ。
作者からの返信
inasaさん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
>歴史を深く知らない私でも、場面の移り変わりを見ているとタイムスリップをしているようで面白いです!
そう言っていただけると嬉しいです(*^^*)
>愛香ちゃん、イケメンはいいよな、わかるよ。
そうなんです。第八章辺りでも出てきますけど、時代が変わっても女の子の好みってそんなに変わらないんですよw
難しい言葉で「普遍的」といったりします( ̄―+ ̄)
第一章(全十二章)への応援コメント
なるほどなるほど、最初は二視点あることにビックリしましたが、繋がってるんですね!
それにしても描写力高すぎて、容易に光景が想像できて読んでいて楽しいです!
作者からの返信
白黒飴さん
ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
三章からもっとビックリしますよ(^皿^)是非最後まで読んでみて下さいね!
>それにしても描写力高すぎて、容易に光景が想像できて読んでいて楽しいです!
よかったです。実は情景描写ってあんまり得意じゃない意識があって、しかも外国が舞台の小説も歴史小説もこれが初めてなので、「頭の先で書いてる」と思われるんじゃないかな~と心配していたんです(-.-;)
楽しんでいただけたら幸いです(^o^)
第二章(全十二章)への応援コメント
Xから来ました!
「序盤がとっつきにくい」と仰られてましたが、正直序盤からグッと引き込まれました。
カクヨム始めて日が浅いですが、まさか無料でこんな重厚な作品を読むことができるとは...。
第一次大戦前から第二次大戦へと移りゆく時代の流れを、ドイツ軍人という視点から描き出されていますが、時代考証がよくなされていて、正直、絶品ですね...!
個人的には、生まれ変わりによって時代を繋いでいくという点で、三島由紀夫の最後の長編『豊饒の海』を思い出しました(気を悪くされたらすみません)。さらに、二つの時代を交互に行き来しながら、という構成は目が白黒するほどで、新しく、流麗でした。
こんな素晴らしい作品に指摘をするのは大変恥ずかしのですが、一点挙げるとすると、改行の際にさらに一行分明けた方が、スマホの場合読みやすくなるのでは、と思いました。
効果として意図されているのでしたら申し訳ありません。
大変面白かったので、これからも続けて読んでいこうと思います。
素晴らしい作品を紹介してくださり、ありがとうございました!!
作者からの返信
たいようさん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
「豊饒の海」は二十代の時に読みました。気を悪くするなんてとんでもないです(・_・;)
「豊饒の海」ってのは月にある海の名前でして(もちろん水はないですが)、本作の作中作のタイトルになっている「静寂の海」も同じくです。その辺りちょっと意識してるかもしれません。
わたしも歴史小説って書くの初めてで、しかも軍隊とか戦争とかって苦手なのに、軍人が主人公で戦間期ドイツが舞台の話始めちゃったよ~(×o×)ってなりながら、色々調べて「これでいいのかな?」と手探りしながら書いたので、そのように言っていただけると嬉しいです。
>まさか無料でこんな重厚な作品を読むことができるとは...。
ありがとうございます。。(ノT-T)ノ
気に入っていただけたら幸いです♪
是非最後まで読んでみて下さいね(^o^)/
エピグラフへの応援コメント
xから来ました。
1話に期待!
第三章(全十二章)への応援コメント
ここまで読ませていただきました。
実際の歴史を題材にした重厚的な文章の中に、ただ題材をなぞるだけではない魅力的な登場人物の存在が色彩豊かに感じました。
歴史を知っている現代人の視点だからこそ感じられるここから話が進んでしまうという、腑に淀む言い知れぬ不安感が、却って心地良い読書体験を与えてくれました。
先のお話も非常に楽しみです。早い内に読みたいと思います。
作者からの返信
かたけむりさん
素敵に感想書いていただき、ありがとうございます!(ノ≧▽≦)ノ
はい、この第三章では強烈な新キャラクターも複数登場して、また不穏な作中作も加わり、「この物語世界で何が起こっているか」が徐々に明らかになる所です。
是非続きもお楽しみ下さい(^o^)/