概要
レトロな手紙から始まる冒険。
テオ(ぼく)には、好きな女の子がいる。名前はクロエ。おてんばで、負けん気が強くて、ちょっと意地悪だけど、かわいくて優しい女の子だった。いつも一緒にいるのが当たり前――そんな風に思ってた。
だけど、クロエは今、ぼくのそばにはいない。一年前、家の都合で引っ越してしまったからだ。当時のぼくらはスマホを持っていなかったから、連絡先の交換も出来なかった。手紙を出そうにも、彼女自身も新住所がわからないから、聞けなかった。
一年会えない内に、ぼくの中で、彼女に会いたいという気持ちばかりが膨れ上がっていった。苦しかった。
――ならば、旅に出ようと思った。
水先案内人である動くマスコットキャラと共に、ぼくはクロエに手紙を渡す旅に出た。
だけど、この時のぼくは、夢にも思わなかった。
まさか、手
だけど、クロエは今、ぼくのそばにはいない。一年前、家の都合で引っ越してしまったからだ。当時のぼくらはスマホを持っていなかったから、連絡先の交換も出来なかった。手紙を出そうにも、彼女自身も新住所がわからないから、聞けなかった。
一年会えない内に、ぼくの中で、彼女に会いたいという気持ちばかりが膨れ上がっていった。苦しかった。
――ならば、旅に出ようと思った。
水先案内人である動くマスコットキャラと共に、ぼくはクロエに手紙を渡す旅に出た。
だけど、この時のぼくは、夢にも思わなかった。
まさか、手