「これもクロのおかげだな。出逢って三日で、凄いなおまえは」
- ★★★ Excellent!!!
仕事を失い、生きる意味も見失った青年・河瀬修一。
暗がりのような日々の中、彼は一匹の黒猫・クロと出会う。
「みゃー」
クロを飼い方を知るために飛び込んだ小さな書店で、修一は年若い女性店主・御船結花と出会うことに。
「……じゃあ、今日この後、お邪魔していいですか?」
クロのシャワーの仕方を教えてもらった上に、修一は結花から驚くべき打診をされることに。
「でしたら河瀬さん、ウチで働きませんか?」
クロのための新居を探している道中、修一は結花からまさかの提案をされることに。
「今日は泊まっていってくれますか?」
クロは何か楽しそうに、じゃれついている。
修一は誰ともなくつぶやいた。
「猫は麻薬みたいだなぁ……」
社会に疲れた青年が、猫と人に導かれて生き直す。
一匹の黒猫から始まるハートフルなリスタート・ストーリー、ここに開幕。