「これもクロのおかげだな。出逢って三日で、凄いなおまえは」

仕事を失い、生きる意味も見失った青年・河瀬修一。
暗がりのような日々の中、彼は一匹の黒猫・クロと出会う。

「みゃー」

クロを飼い方を知るために飛び込んだ小さな書店で、修一は年若い女性店主・御船結花と出会うことに。

「……じゃあ、今日この後、お邪魔していいですか?」

クロのシャワーの仕方を教えてもらった上に、修一は結花から驚くべき打診をされることに。

「でしたら河瀬さん、ウチで働きませんか?」

クロのための新居を探している道中、修一は結花からまさかの提案をされることに。

「今日は泊まっていってくれますか?」

クロは何か楽しそうに、じゃれついている。
修一は誰ともなくつぶやいた。

「猫は麻薬みたいだなぁ……」

社会に疲れた青年が、猫と人に導かれて生き直す。
一匹の黒猫から始まるハートフルなリスタート・ストーリー、ここに開幕。

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