概要
ラストで俺を殺すの、やめてくれないかな。
突如現れた謎の男。ひろしが書くシナリオの主人公 白鳥翔を名乗り、結末の変更を要求してくる。やがてシナリオ通りのことが起こり、作者と登場人物の立場が逆転し・・・
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!~ 登場人物が作者に反旗を翻す日 ~
書いているキャラクターが部屋に現れて「ラストで俺を殺すの、やめてくれないかな」と言い出すメタフィクションの設定を笑いに逃げず、愛と喪失の物語として誠実に着地させているのがこの作品の強さだ。
作者とキャラクターのどちらが物語を支配しているのかという問いが静かに逆転していく構造は巧みで、「登場人物が勝手に動く」というあの感覚をそのまま物語の核心に据えた発想が光る。
小説を書いたことがある人ほど深く刺さる。書き終えたときのあの独特の喪失感がラストに静かに結晶している。星ジョージ作品の中でも異色の、「書くこと」への愛が最も純粋な形で宿った一作だ。