概要
その大陸の歴史には、空白がある。
その大陸の歴史には、空白がある。
文字による記録が一切残っていない謎の王国『無名王国』が支配した六百年間である。
遺跡だけを残し、忽然と消えた王国は、いまでもときおりその影を伸ばして人々を捕らえては、恐怖と不運へといざなうのだ。
『無名王国』と呼ばれる王国の、謎の遺跡を共通テーマにしたダークファンタジー短編集です。
【ある司祭の回想】
吟遊詩人ジャンは旅の途中、古びた教会で雨宿りをさせてもらう。教会の主は、元は冒険者だったという温厚な司祭だった。興味本位で昔の武勇伝を語ってくれるよう頼むジャン。しかし司祭が語ったその冒険譚は、ジャンの予想を超えたものだった……。
【鉱山】
元山賊のギーベンヤールとドリーノは、一獲千金を求めて手つかずの鉱山遺跡を探索する。奇妙な構造の遺跡は、無名王国のも
文字による記録が一切残っていない謎の王国『無名王国』が支配した六百年間である。
遺跡だけを残し、忽然と消えた王国は、いまでもときおりその影を伸ばして人々を捕らえては、恐怖と不運へといざなうのだ。
『無名王国』と呼ばれる王国の、謎の遺跡を共通テーマにしたダークファンタジー短編集です。
【ある司祭の回想】
吟遊詩人ジャンは旅の途中、古びた教会で雨宿りをさせてもらう。教会の主は、元は冒険者だったという温厚な司祭だった。興味本位で昔の武勇伝を語ってくれるよう頼むジャン。しかし司祭が語ったその冒険譚は、ジャンの予想を超えたものだった……。
【鉱山】
元山賊のギーベンヤールとドリーノは、一獲千金を求めて手つかずの鉱山遺跡を探索する。奇妙な構造の遺跡は、無名王国のも
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!目の前に、世界が鮮やかに生き生きと描きだされる⋯⋯そして、その陰影も。
筆致の巧みさが半端ありません!
ファンタジーとしては、とくに奇をてらった設定や要素はないのに、世界のあり様が鮮やかに、そこに生きる人々は息づかいが聞こえるように、ありありと描き出されているのです。
色鮮やかな世界なら、そこにはまた影のあることも当然。
この世界の裏側に広がる影、それこそが主題となる、今を生きる人々にはただ「無名王国」とのみ呼ばれる、古代文明の残滓なのです。
名は残らず、正体は知れず、ただ今も世界各地に遺跡をのこし。
そこに眠る、あまりにも高度な技術、伝説となった貴重な富――そして微かにうかがえる禍々しい精神によって、畏怖と欲望をあつめる残影。
その深い影に、人々は怖れなが…続きを読む - ★★★ Excellent!!!文字の向こうの影
無名王国の影。
本屋でこの題名がついた背表紙を見かければ、必ず手に取るだろう。
わたしにとって、ファンタジーといえばこの系統だった。
深い森と大地にへばりついて生きる人間。ドワーフやエルフ。
太陽のようにかがやく焚火のちらつきと、腐葉土の濃い匂い……。
無名王国とは、作者の旗尾 鉄さんが心の中に築き上げた、旧文明だ。
極めて高い技術力を持ちながらも、文字をもたず、言語による記録が一切遺されていない。
よってその名称を「無名王国」という。
無名王国の遺跡はわずかにしか発見されていない。手付かずの遺構をもし見つけることが出来れば、この世では失われてしまった精巧な物の具や、貴…続きを読む