「そのときも 彼女は短歌を 口にした。これは偶然? まさか運命?」
- ★★★ Excellent!!!
葦名律は、ただ普通に高校生活を送りたかっただけだ。
誰にでも優しく、頼まれごとは断れない。
だが、ある日耳にした奇妙な短歌が、彼の平穏を破ることになる。
頭上から矢が降り注ぐ君の上
めがけて飛んだボールが救う
その直後、葦名の頭上に何かが落ちてくる。
偶然のはずの出来事が、まるで短歌通りに起こったのだ。
短歌を詠んだのは、神代結歌という同級生だった。
やがて、神代は葦名にこう告げる。
「葦名君が聞きたかったことを教えます」
神代がひた隠しにしていたこと。
それは『ある決まった方法で短歌を詠むと、歌の内容が現実になる』というものだった――。
運命の短歌が心を照らし出す
不思議な世界、ここに開幕