• 異世界ファンタジー
  • 創作論・評論

第63話 タオルの歴史(次回更新予定)

 リカの解説の通り、タオルの特徴であるパイル織りは、紀元前から羊毛の絨毯で始まり、のちに絹糸でも実現しました。英語パイル(pile)の語源は、ラテン語の「柱(pila)」(規則的に積み重なったものも指す)とも「毛(pilus)」とも言われます。どちらも有り得る「語源らしい語源」です。

 細かい輪(輪奈)が並んだ吸水性とクッション性のあるルーフパイル構造を綿糸で実現するのは難しく、1811年に漸く西欧で専用織機が発明されました。それ以前では何と17世紀後半の鍋島緞通が最古のようです。中国のウールやシルク製の緞通(中国製の絨毯の意味)をコットンで再現したものです。

 四協帝国でも絨毯は獣/魔物毛や弾絹で作るのが基本ですが、森人地域の一部では鍋島藩のように綿糸によるパイル織りを実現しました。基本的には複雑な紋様を織り込む高級織物で、平民には縁遠いもの。近年、その吸水性に着目して富裕層の間でタオルのようにも使われ始めています。

※次回の更新は3/20(祝)を予定しています

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する