https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/822139836325999027そんなわけで、第二十二話です。
アデリナの刀は、日本刀っぽいイメージです。
第四軍のアスカ将軍は、吸血鬼を滅ぼす特殊な長剣を持っています。
これは、ドワーフが鍛えた剣にエルフが魔力を封じた、異世界で鍛えられた武器でした。
これに対して、アデリナの刀は東洋の鍛冶神の作品です。
東洋の神々は、現在では神としての地位を剥奪され、幻獣の一種にまで貶められていますが、この武器はかつての栄華を彷彿とさせる神刀と言えるでしょう。
アデリナは本当に(w)若い頃、ある冒険に巻き込まれ、偶然この刀を手に入れることになりました。
そして、これに吸血鬼の再生能力を打ち消す能力があることを知り、吸血狩りとして修羅の道を歩む決意を促しました。
彼女がこの刀を背負っているのは、あまりに長すぎて腰に吊るせないからです。
もともとが神々のために造られた武器なので、刃渡りが一メートル半、柄を入れると一・九メートルという、化け物みたいな長さです。
戦国時代、斬馬刀、野太刀、大太刀などと言われた長刀でも、刃渡り一・二メートルほどだったといいますから、まさに規格外です。
実は、この刀の鞘にも特殊な魔法効果があって、鞘に刀を収めると長さが縮まるようになっています。
ですから、見た目上の全長は一・五メートルとなっています。
それでも女性の身長にも匹敵するとんでもない長さで、普通に考えるとまず抜けません。
アデリナはこの刀を抜くとき、背を屈めて鞘を撥ね上げ、肩で担ぐようにします。
そして、刀の自重(ものすごく重い)で刀身が下へ滑り落ちるのを利用して、一気に抜き去ります。
文字で書くと簡単ですが、ダンピールの怪力とよほどの修練を積んだ彼女でなければ、とても扱えない代物です。
ようやく吸血鬼との初戦までたどりつきました。この調子で進んでほしいなぁ(願望)!
そんなわけで、次回をどうかお楽しみに!