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【魔導士物語】第四十七話「捜索」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/822139841211130559

そんなわけで、第四十七話です。

マグス大佐は有名人なので、彼女の名前が加わると何にでも箔が付きます。
そのため、教官として招聘されることも多く、大佐も教えるのが好きなのか、可能な限りそれに応じています。
ただし、お飾りのつもりで呼んだのに、彼女の〝しごき〟があまりに厳しく、生徒が逃げ出す事案が多々発生しました。
大佐は生徒の脱走に一応の責任を感じ、その捜索に当たることが多く、逃亡者の思考や行動を知り尽くしています。

したがって、ヘンシェルのような若造が考える隠れ場所など、あっという間に見つけてしまいます。
本文を見ると、発見まで結構時間がかかっているようですが、これはわざとです。
獲物をいたぶるネコのように、ヘンシェルに心理的重圧を加えて愉しんでいたのでした。

ヘンシェルの前に現れた場面ですが、別に瞬間移動したわけではありません。
彼が隠れている反対側から巨木に登り、上から回り込んだというわけです。
彼の不意を衝くなら、単純に上の枝から飛び降りてやればいいはずですが、枝に足を引っかけて、コウモリよろしくぶら下がり、上から顔を間近に突き出して、さらなる恐怖を演出しています。
昨年亡くなれた楳図かずお先生の『ヘビおばさん』に、似たような場面があった気がするのですが、記憶がおぼろげで定かではありません。
ヘンシェルの叫び声も、「ひいっ!」ではなく「ぎょえぇぇぇぇっ!」にすればよかったかな?

楳図先生は『まことちゃん』をきっかけにテレビでの露出が増え、すっかり〝面白い人〟になっていましましたが。
私の幼少期には、本当に恐怖の象徴のような存在でした(もうひとりが日野日出志)。

さて、カリウス兵長を説得するまで(実際にはまだですが、もう突破したも同然でしょう)の一連のエピソードは、いろんな伏線をきれいに回収していて、書いていても気持ちがよかったですw

そんなわけで、次回は忘れられていた主人公エイナとマグス大佐の対決です。
マグース対ヘビのようなものですが、大佐と比べちゃうとエイナの小物感が目立ちますねw
どうか次回をお楽しみに!

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