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【魔導士物語】第四十六話「演習」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/822139841037950358

そんなわけで、第四十六話です。

一応、この章はベラスケスの滅亡で終わっているはずで、それ以降は後日談のようなものです。
それを延々とやっているのは、ひたすらマグス大佐の話を書くのが楽しいからですw
なので、今回も絶好調です。「もうエイナはずっと報告書を書いていなさい」と言わんばかりですね。

マグス大佐はあまりに有名になり過ぎて、もうめったに前線に出してもらえなくなりました。
帝都で待っていたのは、大量の決裁文書と踊る会議、そして各地で催される講演会です。
彼女は模範的な軍人であろうとしていますから、不満を抱きながらも大人しく従っています。

ですから、今回の話に出てくるような教官役は、よいストレス発散となります。
長い時間、水に潜ってから水面に顔を出し、大きく息をついたような気持ちでしょう。
可哀そうなのは、とばっちりを喰う研修生たちです。

ちなみにヘンシェル中隊長のフルネームは、アレクセイ・フォン・ヘンシェルです。
間にフォンがつくことで分かるとおり、一応は貴族の家柄なのですが、貴族階級では最下位の男爵家の出身です。
片田舎の名士といった感じで、実態はちょっとした地主に過ぎず、村長みたいなものです。
彼は士官学校を出ており、それなりに優秀な人物ですが、貴族としてのプライドを少し過剰に持っているのが玉に傷ですね。

なお、帝国の北部が森になっているのは、そこが皇帝の〝お狩場〟だからです。
軍の演習地は広大な森の西の端っこなのですが、そこでドンパチやると、動物たちが東の中央部に逃げていくので、狩りには好都合のようですね。

それから、マグス大佐は割と小柄な人物ですが、格闘術が得意な上に、力は男性を凌駕しています。
これは魔力で筋力を補助しているためで、魔導士であれば無意識にやっていることです。
大佐の場合は保有魔力量が桁違いに大きいので、動きの補助に回せる魔力にも余裕があり、反応速度や各種筋力が武術師範並みです。
したがって、若い男性士官が相手が束になってかかっても、絶対に勝てません。殴り倒されて、一発で昏倒するのがおちです、

そんなわけで、よからぬことを企んだヘンシェルですが、相手はあのマグス大佐です。
彼の運命は火を見るよりも明らかなのですが、どんなことになるか興味津々ですw
どうか次回をお楽しみに!

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