• 歴史・時代・伝奇
  • エッセイ・ノンフィクション

いい加減にしなさい

 といいたくなっているのは、農林水産大臣のすっとぼけた会見である。常々思っているのだが、食料自給率を人質にとって、農政を停滞させている国賊こそは農林水産省である。いつまでたっても戦時直後の「小作農家の解放」の時代から一歩も踏み出していない時代錯誤の省庁は解体してかまわない。ついでに、戦後の住宅復興のためにという杉植林を馬鹿の一つ覚えのように続け、花粉症で国民に危害を与え続ける林野庁も解体して欲しい。
 食料自給率というのは「戦争」の経験を踏まえて設定された物である。日本が敗戦したのは食料ではなく、石油、鉄、アルミ、コバルトと言った資源がなかったからで、食料は実は直接敗戦の原因では無いのだが、国民は実際に戦中・及び戦後の一時期は食糧難に見舞われ、その悲惨さを身に沁みて知った。その悲惨さを人質にとって今でも「食料自給率を維持するためには」と御託を並べているが、食料自給率を低めているのは農林水産省の政策では無いのか。いつまでも生産性の低い個人営農しか認めずに、八郎潟の干拓を無駄にし、農林族とJAにいうことばかり取り上げて一日千秋のごとくたわけ政策を行っている(ちなみにたわけの語源は田分けであってまことに相応しい)のうたりんしょう、あ、打ち間違えた、農林省に御託を並べる権限など無い。この世で馘首して欲しいのは習近平・プーチン・トランプ・江藤である。実現可能なのは江藤のみであるが・・・。
 僕は農家に恨みはないし、賃金上昇を国家政策にしている以上、農家の手取りもあげて良いと思うが、米を二倍の値段にすることなどは決してゆるされる話ではないのだ。そんなことも管理できない人間が食料自給率なんてちゃんちゃらおかしいわ、と思っております。
 いい加減にしなさい。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する