西尾　諒

修道院をイシという男に連れられて出たKは修道院がコクーンであったと告げられる。そして彼はイシと共に次のステージの舞台へと向かう。その途中、宿でさくらという女と出会い、結ばれるが、…

政治・経済・時事問題など様々な問題について切り込んでいくつもりです。

Ｋは修道院で暮らしていた。そこで起きた年少の子供の死。その子の死に関連する男もまた修道院を出る直前に逝った。修道院とはいったい何のためのものなのであろうか Kを巡る最初のストーリ…

僕のお気に入りの演奏をご紹介します。といってもあくまで僕の個人的感想と独断偏見ですが。クラッシック音楽が主ですが、たぶんジャズとか、もしかしたら歌謡曲とかも入るかも。

　多くの善良な市民が被害を受けた地下鉄の事件。僕の思い人はその事件の被害者であった。 　事件から半世紀近くが過ぎたある日、僕は知り合いと共にあるレストランでランチを共にしていた。…

好きな音楽について書いたエッセイから派生した物語です。

ひょんなことからガンを発症していることが分かって、手術をしてまいりました。その経緯を術後の生活も含めて書いてみました。ニュースや音楽を取り混ぜてガン患者の生活の一部を紹介してまい…

彼女に最初に出会ったのは40年前のこと、そしてクラス会で出会った彼女はやはり美しいままだった。互いに惹かれあっていたことを知って、2人は時を埋めるように近づいて行った。その2人の…

空音は京都にある高校の昆虫愛好会に所属する女の子。ある日彼女は山で珍しい蝶を見つけて、無理に捕虫しようとして木の枝から落ちる。彼女が気付いたのは別の時代・別の人格。平安時代に戻っ…

千佳は自然の豊かな街で家族と平和に暮らしていた。そんな時、近くの山に開発計画が持ち上がった。昔、山城があったその山の谷を埋めるのに反対した中には郷土歴史館の館長である千佳の祖父、…

いねと磐根は愛し合う二人だった。だが、新しい国主は歌垣を使って二人を引き裂き、いねをじぶんのものにしようと画策をした。逃げ出した二人を救ったのは、だいだらぼっち・・・。その正体は？

日本書紀　泊瀬部天皇の条にその男は突如登場する。 捕鳥部萬、大連物部守屋の資人ではあるが、無名の男は伝来した仏教と共に猛威を振るった疫病に翻弄されながら、戦った。蘇我馬子・聖徳太…

ロンドン、ミュンヘン、パリ、アムステルダム、ブリュージュ、バルセロナ・・・。１９９０年代から２０１０年代に訪れた街と、出会った男女。街を交錯しながら彼らと紡いだ日々を今、懐かしく…

零戦、桜花、回天、震洋・・・。終戦直前さまざまな兵器が転用・開発され若い命がそれらと共に散っていきました。それらを開発した人々、命じた人々、先んじてそれに乗り散っていった人々、躊…

古事記異伝の最後は兄と妹の悲しい結末を迎える恋物語。木梨皇子と妹、衣通郎女の話です。なぜ二人は兄妹なのに愛し合う事になったのでしょう？そしてその恋を見詰める兄弟たちの様々な視線、…

1964年、東京に漸くオリンピックが来たその頃、僕らは希望に溢れていた。幼年期の懐かしい思い出を。

古事記異伝の二つ目はヤマトタケルノミコトの話です。小碓と言う名であった彼がなぜ倭建と名乗るようになったか、それを叔母であり二人目の伊勢斎宮となった倭比売命との運命から書き下ろしま…

ある春の日、私が神社で出会った春子と言う名の美しい女性。 その人は桜の精だったのだろうか？ 彼女の出現とともに私の周りにいた人々は精と性と生のKaleidoscopeを一回り回転…

近くの公園でフェンスに掛けられたくつしたをみました。だれがかけたんだろう、と思いながらふと童話を書いてみたくなりました。童話のルール（そうしたものがあるのかも知りませんが）に合っ…

落語は面白いなと思いつつも新作落語はちょっと、かといって古典落語も今一つ情景が浮かばないんだよね、と思う人もいるのではないでしょうか。替り目という落語は、本来酒の銚子を入れ替える…

小野篁・・・帝に向かってNOと言い隠岐に流罪にされてなおかつ、再び不死鳥のように蘇った希代の政治家です。昔からNOと言える日本人はいました。ですが、NOと言えば周りが寄ってたかっ…

誰もが名前を知っていてる古事記。でも残念ながら読んだ人は少ないでしょう。難解な構成と山のように登場する人物はなかなか読み手に扉を開けてくれません。でもそんな日本神話もギリシャ神話…