読者の皆様、作者の皆様、ごきげんよう!
『自由のアリア』トップオタ兼作者のカラノニジです!
キャラクター紹介、設定の深掘りと続いてまいりましたが……。
第七回となる今回は、前回の宣言通り!少し毛色を変えまして、『自由のアリア』の「小説としての構造」という超メタい裏話をしちゃおうと思います!
まず大前提として、作者カラノニジ……実はこの作品が「処女作」なのです!!
執筆ノウハウ?何それ美味しいの?
今までの読書体験と、ネットの海から拾い集めた聞き齧りの知識を、感覚という名のミキサーでドロッと乳化させて絞り出しているのが、この作品です!(威張ることではない)
という、間違った……あるいは脳内で練り上げられた知識(ソースは感性)を前提に語っているので、読者様、作者様は真に受けないようにご注意ください!!
さて、本題に入りましょう。
前回、アネットさんが「七章執筆時に生まれたキャラ」だというお話をしました。
もちろん、一章の時点でアリアちゃんに依頼を押し付けた「名もなきシゴデキ受付嬢」としては存在していました。
しかし、彼女に『アネット・レクベル』という名前と人格を与え、幕間の主役に抜擢したのは、七章を書き始めてからのことだったのです。
では、なぜ彼女が生まれたのか?
この作品は基本的に、主人公アリアちゃんの一人称視点で物語が進みます。
しかし、六章を執筆しているあたりから、作者は壁にぶち当たっていました。
「ストーリーの都合上、どうしても他視点からの補完が必要だ……!」
「アリア視点では見えない裏側の動きを書きたい……!」
特に、七章の一話目では、『コールドオープン』という手法を取り入れ、別視点からスタートさせる必要があったのです。
(映画などでよくある、謎の人物が語り始めるヤツですね!)
ここで、私にネット知識が囁きました。
「一人称小説で、いきなり視点がコロコロ変わるのは読者が混乱するからNGだぞ!」
表現力のない作者が、いきなりアリア以外の視点をぶち込めば、読者は確実に「え?今誰が喋ってんの?」と置いてけぼりになる。
どうすればいい……?
読者を混乱させずに視点変更を行うには……!?
朝食を摂り、お散歩に出かけ、昼食を食べ、優雅なティータイムを行い、夕食の献立に悩みました。
そんな私に、コペルニクス的転回、あるいはコロンブス的な閃きが舞い降りました。
「……そうだ!混乱するなら読者を教育すればいいじゃない!」
傲慢の罪、ここに極まれり……!!
そうです!
七章からいきなり視点が変化して混乱するのであれば、そもそも「本編の前に視点変化に慣れさせておけばいい」のです!
「この作品は、たまに別のキャラの視点に切り替わることもある小説ですよ〜」と!
一人称と地の文の雰囲気で、「あ、今は別視点だな」と自然に察してもらう。
読者自体をその環境に慣れさせればいい!!
やはり、天才じゃったか……!
その教育カリキュラムの第一号として白羽の矢が立ったのが、我らが受付嬢『アネット・レクベル』だったのです!!
つまり!本編でアリア視点に慣れた読者の皆様は、幕間で「アネット視点」というクッションを挟むことで、無意識のうちに「『自由のアリア』という作品の中だけで、自然に他視点への切り替えを解釈できるようになる教育」を受けていたんだよ!!
「な、なんだってー!!?Ω ΩΩ」
候補としてはフィリスや、他の冒険者(フィリスについて語る鉄等級冒険者)などもいましたが……。
裏側から物語を補完するには受付嬢という立場が美味しかったというわけです。
こうして裏の主人公『アネット・レクベル』が誕生したのだった……。
……というわけで、読者の皆様が第七章の別視点にすんなりと入り込めたのだとすれば、それはアネットさんの多大なる犠牲(胃痛)のおかげかも……?というお話でした!
それでは皆様、引き続き『自由のアリア』をよろしくお願いいたします!
