• 異世界ファンタジー

第十七回【キャラ紹介】マノン「ツンデレ×姉……ということは最強なのでは?」

読者の皆様、作者の皆様、ごきげんよう!
『自由のアリア』トップオタ兼作者のカラノニジです!

さてさて、十七回!十七回のはずだ!……はずだよな?
今回はキャラクター紹介!

カマド村が誇る腕利き鍛冶師!

燃えるような赤髪!
職人らしいゴーグル!
確かな技術!

そして酒!

酒!!

酒!!!

はい。だいたい飲んでます。

というわけで、今回はカマド村の飲んだくれ鍛冶師、マノン姐さん!オロンの姉!

そして、その相棒?ペット?居候?の小鳥のピースケについて語っていこうと思います!

◇マノン

種族;ドワーフ
性別:女
年齢:110歳くらい
身長:135cm

人間換算で言えば、五十代から六十代くらいのおばさまです。

身長は135cm。

オロン爺さんより、拳一個分くらいデカいです。

姉の威厳でしょうか。

さて、ドワーフと言えば、作品によっては女性にも立派な髭が生えていたりしますが……。

『自由のアリア』世界の女性ドワーフには、髭は生えていません。

生えていません。
ここ、大事です。

女ドワーフにも髭がある派の皆様には申し訳ありません!

(そんな派閥があるのかは知りませんが!)

が、アニュラス大陸では生えません。


では、人間と何が違うのかと言いますと……。
寿命は人間よりやや長い。
低身長でずんぐりとした体型、低い重心にぎゅっと詰まった高密度の筋肉。
そして妙に頑丈な身体。
小さいけど重い。ちょっとやそっとじゃ動かない。
それがドワーフです。


マノン婆さんの特徴は、燃えるような赤い髪と、頭に乗せたゴーグル。

いかにも鍛冶師!
いかにも職人!

……なのですが。

基本的には酒です。

もう、だいたい酒です。

昼間から酒。
仕事場にも酒。
部屋にも酒瓶。
たぶん血液の半分は酒。

ドワーフの肝臓、どうなってるんですかね?

しかもこのマノン婆さん、普通の酔っ払いとは少し違います。

酔っている時ほど、まだまとも。

逆に、酔いが足りない時ほど、話にならない。

何を言っているのか分からないと思いますが、そういう生き物です。

強い酒が入ると、むしろシャキッとする。

おかしい。

人体の仕組みに反している。

いや、ドワーフだからセーフなのか?

セーフ……なのか?



さて、そんなマノン婆さんの部屋ですが。

汚いです。

かなり汚いです。

いわゆる汚部屋です。

酒瓶やら、ツマミの食べカスやら、工具やら、金属片やら。
謎の部品。何かの残骸。用途不明の物体……。

たぶん、触っていいものと触ったら怒られるものの区別が、外部の人間には一切つきません。


ですが、こういう部屋の人って、大体そうなんですよね。

散らかしている本人だけは、どこに何があるのか把握している。

だから困らない。

困らないから片付けない。

片付けないから、さらに散らかる。


しかし、基本的には飲んだくれのアル中ババアですが、鍛冶の腕は凄まじいほどに確かです。

ここ、大事です。

生活態度は終わっている。
部屋も終わっている。
酒癖も終わっている。

でも腕は本物。

腕だけは本物。

この「だけ」が非常に重要です。

普段の様子だけ見ると、本当に大丈夫かこの人……?となるのですが、仕事となれば話は別。

一度、炉の前に立てば、そこにいるのはただの酒カスではありません。

腕利きの鍛冶師です。

酒カス鍛冶師です。

褒めているのか貶しているのか分からなくなってきましたね。


そして、マノンと言えば、オロンとの関係。
作中では、なんだか確執でもあるような雰囲気でしたが……実はこちらも酒絡み。

実際の発端は、かなりしょうもないです。

オロンが、マノンの秘蔵の酒を盗み飲みしました。

以上!!

重たい過去、なし!
血塗られた因縁、なし!

あるのは空になった酒瓶だけ!!

いや、でも。

秘蔵の酒はダメでしょう。

それは怒られる。

姉弟喧嘩の理由としては、かなり正当です。

とはいえ、姉弟仲が本気で悪いというわけではありません。

……たぶん。

悪くはない。

たぶん。

仕事用の金属をオロンから仕入れていたりすることもあるでしょうし、何だかんだで縁は切れていません。

喧嘩するほど何とやら。

面倒くさいドワーフ姉弟ですね!




マノンには、実は本編では語られないゆるい裏設定があります。

オロンのキャラ紹介の時にも話しましたが、かつてドワーフは奴隷扱いでした。
その中でも鍛冶や彫金の腕のある職人は囲われ、半幽閉状態だった……と。
かつて彼女は、その卓越した鍛冶の腕を見込まれて、どこかの貴族や権力者に囲われていたのかもしれません。

良い素材が並び。良い炉が使えて。良い設備で作業できる。そんな良い待遇。

職人としては、理想的な環境だったのかもしれない。

けれど。

そこに自由があったかどうかは、また別の話です。

才能があるから大事にされる。
才能があるから逃がしてもらえない。

この二つは、紙一重だったりします。

奴隷解放にあわせて、そんな場所から逃がれ、マノン婆さんはカマド村に流れ着いたのかもしれません。
酒浸りなのもそんな過去を忘れたい……なんてことがあったり……?

……まあ、本編では明言されない作者の脳内設定です。

ありますよね。

こういう、本文には出さないけどキャラの奥に置いてあるやつ。


あります。

あるんです。

そのためのチラ裏近況ノート!



さて、名前の由来をば!

マノンという名前は、まずオロンとの音の近さがあります。

マノン。
オロン。

並べた時に、なんとなく姉弟っぽい響きになるようにしています。

そしてもう一つ。

由来には『マノン・レスコー』があります。

急に文学の匂い。

『マノン・レスコー』は、彼女を愛した男たちが、嫉妬や欲望によって破滅へ向かっていく物語です。

とはいえ、『自由のアリア』のマノン婆さんが、男たちを狂わせる魔性の美女というわけではありません。

……いや、若い頃は分かりませんよ?

分かりませんけどね?

ここで拾っているのは、美貌ではなく、

欲望。執着。囲い込み。
そして破滅。

そういったものです。

マノンの場合、人を狂わせるのは美貌ではありません。

鍛冶の腕です。

卓越した技術。

それを欲しがった者たち。

その才能を囲おうとした者たち。

そして、そこから逃げたかもしれない職人。

つまりマノン婆さんは、ただの飲んだくれ鍛冶師ではなく、才能を持つがゆえに、誰かの欲望を引き寄せてしまった人でもあるのです……。


ここにゆるい脳内設定が活きているわけですな!





そんなマノンのもとにいる居候が、小鳥のピースケです。


◇ピースケ
種族:鳥


名前、雑ゥ!!

ピー。

スケ。

ピースケ。

雑ゥ!!

「ピー」は鳥の鳴き声。

そして「スケ」は、助っ人の助。

雑ゥ!!!


って、思うじゃん?
こういう雑な名前ほど、作者の中では妙に意味を持っていたりします。

『スケ』っていうのは業界用語で、代役。


ピースケは、ある人物の代役。

メタファーです。

こういうことを言い出すと、急に作者が気持ち悪くなりますね。

はい。

でも、そういうものを仕込むのが好きなんです。

後付けとも言…(ピー音)



鳴き声がうるさいと文句をいいながら翼を怪我した小鳥を拾い、ピースケと名付けて世話をしている。

この時点で、マノン婆さんの本質が少し見えます。



ツンデレババアです。



萌えー。


本人に言ったら、たぶん工具が飛んできます。

でも、そこがいい。

ぶっきらぼうで、雑で、口も悪くて、酒浸りで、生活能力は終わっている。

それでも、小さく傷ついたものを放っておけない程度には、根が優しい。

マノン婆さんは、そういう人です。


たぶん。

おそらく。

作者の脳内では。

そして、そんなマノンのそばにいるピースケ。


……はい、意味深ですね。
具体的には五章をヨムノデス!

急にニチャついてまいりました。

よくないですね。

でも、こういう何でもなさそうな名前や小道具に、ちょっとした意味を忍ばせておくのが好きなのです。

こういうのが好きなんです。

はい。

作者の趣味です。

設定を知ってから本編を読み返すと、マノンの酒浸りっぷりや、ピースケという雑すぎる名前が、ほんの少しだけ違って見えてくるかもしれません。

それでは皆様、引き続き『自由のアリア』をよろしくお願いいたします!

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