参加作品数

17

参加受付期間

  • 開催中
  • 7日後終了 2026年10月4日(日) 23:59まで

企画内容

空想は自由だが、自ら設定を増やすほど縛りや制限が生まれる。執筆経験者にとっては当たり前の話。わからないという人のために、具体例をひとつ挙げてみよう。

例えば、あなたが「人間を捕食する怪物と、それを討伐する特殊な能力を持つ人々との戦いを題材にした物語」を書くとする。

怪物側のトップは冷酷かつ非道で、抜け目の無い頭脳明晰なキャラという設定。徹底した合理主義者で、卑怯な手段を用いることに何の躊躇いもない。

人間および怪物の組織には、それぞれにリーダー格の実力者が複数存在し、各々が過去の因縁を持つ。

最終局面において、あなたは「ある怪物が持つ空間転移能力によって、宿敵同士の一騎討ちを同時多発的に発生させる」という展開を思い付く。

これを実現させるため、あなたはさらに具体的な流れに落とし込もうとアイデアを絞る。例えば、次のような案が閃いたとしよう。

「転移能力によって人間側の主要キャラの元に因縁のある怪物を一体ずつ送り込み、それぞれ異なる場所で一騎討ちをさせる」

一見すると何の問題もなさそうだが、実際はそうでもない。まず気になるのは、展開がありきたりであること。おそらく素人でも簡単に思い付く程度のレベル。お世辞にも独創的とは言えない。

そこであなたはもうひと捻りアイデアを絞り出す。

「怪物側のトップを囮に人間側の主要キャラを全員おびき寄せ、宿敵たちが待つ異空間に一斉に転移させ、そこで一騎討ちをさせる」

だいぶ盛り上がる展開になってきた。これならありきたりではないだろうし、読み手もハラハラドキドキするに違いない。何の違和感もなくそう思うとしたら、あなたはまだまだ未熟者だ。なぜならこの案には、まだ致命的な問題が残されているからだ。

それは「怪物側のトップの抜け目の無いキャラ設定が崩壊してしまう」こと。熟練の書き手であればすぐに気付くだろう。

例えば、こんな疑問を感じるはずだ。

「ひとりずつ順に転移させて、袋叩きにした方が確実に仕留められるよね?」

「トップを囮にするようなリスクを冒すより、入浴中や就寝中を狙う方が楽に転移させられるのでは?」

「そもそもそんな能力があるなら、どうしてもっと早い段階で使わないの?」

もうお分かりだろう。ようするに、上で書いたような展開にすると、その作戦を考え出した怪物側のトップは、頭の悪い間抜けキャラということになってしまう。せっかく頭を捻って考え出したアイデアが、よりにもよって自分が決めたキャラ設定そのものを崩壊させてしまうわけだ。

転移能力の発動にいくつかの条件を設定すれば、ある程度は回避可能な問題なのだが、残念ながらそこまでオツムが回らない未熟な書き手は多い。

このように、作者自身が決めた設定がその後のストーリー展開を制限することはよくある。その上で思い通りのストーリー展開を貫くには、相応の知能や知識が要求され、三流の書き手の中にはその必要性にさえ気付かない残念な者も存在する。

というわけで、この企画では「設定やストーリー展開に矛盾や違和感がない物語」を募集する。上で述べたような問題を、難なくクリアできる熟練の書き手の参加を期待したい。読み合いではないので、読む読まないは各自の自由。条件に合う物語であれば、ジャンルは問わない。

参加方法

参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「設定やストーリー展開に矛盾や違和感がない物語」を選択してください。

運営より

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