「山」を含む小説

「この婚約を破棄する！」 とある夜会で婚約者の王太子が、唐突にそう告げた。 彼の後ろには不安げに眉を下げる桃色の髪の男爵令嬢。 周りの貴族たちは訝しげにこちらを見ていて、公爵令嬢…

【縦組み推奨】 透明な身体の龍は、生涯をかけてその身体に宝物を溜めこむ。 龍は飛べなくなるまで宝物を蓄えると、いつか地に臥して生を終え、宝の山となる。 これはとある龍が、慈…

私は高身長に憧れる学生。 ある日街を歩いていると怪しげなモノを売る露店商の前を通る。そこには、Caと書かれた怪しげなモノが売られている。 どんどんと並ぶその露店商に飛びつく私。ご…

恵介にふられた私は、一人で山に登り大雨に遭う。そこで見つけた骨からは、男女の声が聞こえてきた。

おっさんが崖から落ちて死んだら異世界のおっさんになっていた。 この世界では十五歳になると誰もが天啓を受け、ギフトを一つ授かるらしい。 アラフォーの俺が貰ったのは物を壊して作り…

入るなと言われた猿の山に入った。

人間、恥で死ねる。 それは本当のことでした。 死んだのは身体じゃなくて心だけどね！ 皆さんこんにちは！ 私はリェーナ・サマリンといいます。 しがない田舎伯爵の長女です。 家は…

ここはフルーツの精たちがすむ町「フルーツェン」。ライムはジャンプが得意なライムの少年。らんぼうなふるまいで、町の鼻つまみものとなっていた。秋の収穫祭で、祭りのモニュメントである巨…

とある山の、とある大岩の前。一人の刃を携えた武士……否、剣豪が立っていた。 剣豪少女、名を八戸帝 宗右衛門。今日もかっかかっかと笑い飛ばし、岩をぶったぎり、満足げに技名を考える。…

現代日本の片田舎、七五三で氏神様にお参りするため観魂神社へと向かう少女・鈴鹿千歳と両親は神社のある山に到着した。 麓で車を停め、先に母と千歳の二人で神社までの石階段を登っていく。…

須田山静とそれに嫉妬心を抱いていた女の話です。 誰がなんと言おうとも私はこれを百合だと主張します。

山の中で質素に暮らすお爺さんとお婆さん。お爺さんは雪の中に並ぶお地蔵さまを不憫に思い、何か被せられるものはないかと手持ちの中から探しますが…

とある山で猟師が出会った、不思議な一夜の出来事。 台詞のない何気ない掌編物語を一人称で書いてみたくなり、紡いでみました。

幸山に白い少女がいた。

女神が登場し「地球はあと３０年で異世界のかけらと衝突する」と宣告された現代社会。 衝突を緩和するために、女神たちの手によって異世界要素を地球にあらかじめ運び入れる通路、ダンジョン…

黒く漂う大海原・・・ 世界大戦中の近現代 戦いに次ぐ戦い 赤い血しぶきに 助けを求める悲鳴 一人の大統領の死をきっかけに 今、この作戦は中止される・・・ 追記追伸 85/01…

日は沈みかけ、闇に包まれ出す、黄昏の時間。近くを歩く人の顔すら見えず、あれは誰？　と問い掛ける、誰そ彼の時間。居る筈のない誰かが、そこにいた。

短編　665PV宝くじで大金を手に入れた俺は以前から憧れていた自給自足を始めようと片田舎の山付きの一軒家を買った。田舎なのに新築の鉄筋コンクリート造りタイル張りのモダンな3階建て…

西暦354年――東晋の桓温は、北伐軍を率いて、前秦の長安へと迫った。 桓温は前秦の軍を撃破し、長安のほど近く、灞上（はじょう）に陣を張った。 前秦の軍を撃破したためか、長安周辺の…

※ 他サイト（エブリスタ様）の新作コレクション（7月14日号）で特集していただきました。 兄と比較されて育った刈谷昌景は、一族の役割を果たす為に天狗のいる山へと向かうことにな…