「人形」を含む小説

　気が付けば、髪の毛が伸びていた。私たちは人形なのに。普通は髪の毛が伸びるなんてありえない。 　これは危険だ。私たちは無害な雛人形。それなのに、こうして髪の毛が伸びてしまっては…

『ひな人形をお譲りします』 SNSでそんな書き込みを見つけ、雛人形を譲ってもらう事になったとある夫婦。 その親戚である大学生の涼介は偶々近辺に住んでいるから、という理由で人形の梱…

KAC用に書いた短編です。ホラー！めちゃくちゃ軽めですがちょっと性的な言及があります。

箱、そこは雛人形の帰るところ。 昭和終盤の日本に生まれ、性格に難のある母に育てられた姉妹の物語。 妹からも馬鹿にされる孤独な姉だったはずの「私」は、ある時妹の真実を知り、姉妹は…

　タイトル通りです。正直本当に、ひなまつりくんのこと知らない。分からない。調べてみたけど、人形を置くぐらいしか分からなかった。

人形供養前から、ひな人形たちは叫んでいる。

無名ながらも腕の確かな人形師だった曾祖父が昔、母に贈った雛人形。 「うちの雛人形は特別なのよ」 母は口癖のようにそう言った。 “特別”というのは、曾祖父が手作りしてくれた世界…

KAC2025　第1回目お題「ひなまつり」参加作です。3話完結の短編です。 　ドイツに留学中の女子大生の陽菜は、どうも呪いの人形を手にしてしまったらしい。人形の悪夢に悩まされる…

【全3話】オカルト研究会・会員の滝沢奏太郎は、会長の上野つぐみが好きだ。しかし上野に気持ちを伝える事が出来ないまま彼女は卒業。しかし奏太郎にチャンスが訪れる。それは「オカルト研究…

東京都特別調査委員会調査報告書

　3月3日の夜、人形なのに歩き出す。 　一種のホラーであり、いわゆる呪いの人形だが、その雛人形が歩き出すのを目撃するとラッキーな出来事があるというから、その意味では幸運の人形でも…

ひな祭りに、花が咲く。 KAC20251　お題「ひなまつり」参加作品 ※天川様主催、「カクヨム純文コロシアム」ファイナリスト選出作品です。 　

　流し雛と知らずに、川から持ち帰ってしまった少女の話。 　でも、お雛様は優しかった。

「小さな廃墟のひな人形に、ひな祭りになぞらえたお供え物をすれば、一つだけ願いを叶えてくれる」 最近、小学校で話題になっている不気味なお話。 少女は一人、その噂に縋って廃墟を訪れる。

ひな祭りの日、魂の宿った人形が、とある一家を管理し、最高のひな祭りを作り上げる物語。

社会人の私が、昔を思い出しながら、町を歩く話です。人形の町を。

遥か昔、この星に川や海があった時代の三の月に、ひとがたを流す風習があっという。 紙や藁で作った小さな人形を小舟に乗せ、祈りや願いを託す。今――小さな人形に込められた想いは、いつの…

私はひな祭りが嫌いだ。 ひな祭りに飾る人形が嫌いだ。

春の静かな村には、毎年「流しびな」の儀式が行われる。しかし、この村には古くから恐ろしい伝説が伝わっていた。数百年前、村を守るために儀式を行っていた霊媒師が、裏切られて追放され、そ…

とある雑貨屋の片隅に座る小さな人形の話。